内子町の山間部で樽岡さんは柿を３ｈａ栽培しています。これは、お父様がパイロット事業として３０年前に始めたものです。栽培している柿は刀根柿と富有柿。刀根柿は早生の渋柿で、収穫後に選果場で渋を抜きます。果肉がしっかりしており、種が無くまったりとした甘さの柿です。富有柿は甘柿で、果肉が柔らかく果汁が多い甘味の強い柿です。柿の他にはぶどうとお米を作っています。
樽岡さんは１０年前までサラリーマンとして建材会社で働いていました。ただ、栽培面積が広いので、子供の頃からいずれは農業を継ごうと思っていました。就農してみると、体力面や人と人とのつながりなど、サラリーマン時代の経験が今に活かされていることに気付いたと樽岡さんは話してくれました。
農業の魅力は、消費者に美味しい物を届ける事、喜んでもらう物を作る事。そういう事が「農業をやってよかった」という充実感になり、やりがいになっているそうです。技術面ではまだまだ父親には及ばないので、いつかは越えられるように頑張っていきたいと樽岡さん。現代の若者の間で果物離れがすすんでいるが、柿の良さを分かってもらい好きになってほしい、また、ＪＡ愛媛たいき管内の生産者と力を合わせて、品質と味で日本一を目指したいと、熱い思いを語ってくれました。

2013年10月4日放送

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