日本の食料を考える2013

シリーズ第3回 「農産物の流通の現状」(その1)

単身世帯の増加や高齢化などの社会環境を背景にして、消費者の購買行動に変化が起こり、食品の流通では中食・外食向けのウェイトが高まっています。
一方、シリーズ第2回の「日本の農業の現状」でわかるように、農家の高齢化や耕作放棄地問題など農業生産の現場は危機的状況にあります。
全農は、消費者ニーズに対応し、現在の流通実態に即した事業施策を展開して、国内農業の活性化をはかる努力をしていきます。

私たち全農は生産者と消費者がWIN-WINとなる事業展開を指向します。

日本における食料流通の現状

●1世帯あたりの食品の購入方法の推移

右の図表を見てわかるとおり、1世帯当たりの月間食品購入金額は、20年前と比較すると約20%減少しています。

これは、単身世帯をはじめ家族が3人以下の世帯が増加していることや、高齢化がすすんでいることが影響していると考えられます。
 月間食品購入金額が減少する一方で、調理食品や外食の購入が増加してきているのは、上記の理由に加え共働き世帯が増加していることも影響していると思われます。

●食品の購入先別割合の推移

食品の購入金額が全体で減少しているなかで、消費者の食品の購入先をみると、スーパー・量販専門店の小売段階におけるシェア率が高くなっています。米・パンなどの穀類は50%を超え、野菜・肉類については、70%以上に増えてきています。

●国内の食料流通実態

農業生産現場から消費者の最終消費までの食料の流通実態を見てみると、以下の表のとおり国内の農業生産額は8.5 兆円、最終消費額が73.5 兆円となっております。食品の価格には、加工・流通の過程で60兆円を超える付加価値がついています。

JA全農の目指す方向

一世帯あたりの食品購入額の減少、中食・外食の増加に伴う加工向需要拡大などの現状をふまえ、食料流通における付加価値をできるだけ生産者サイドが獲得することが農業所得の向上や再生産価格確保につながり、その事業に全農グループが係わることで消費者に対しても安心・安全を担保します。

生産者にも消費者にもWin-Win となる事業をめざし、JA全農は次の施策を展開していきます。

【再生産価格】:農家が生産を続けるために必要な採算が確保される最低限の価格のこと

●加工・業務用需要への企業との連携も含めた対応の強化

・第一弾として平成25年12月にキユーピー(株)との共同出資の「カット野菜等の青果加工品の製造および販売」会社(社名(株)グリーンメッセージ)を設立します。JA全農は青果物素材の周年手配、キユーピー(株)は製造・販売ノウハウの発揮を基本に「定時・定量・定価格」という業界ニーズに対応した事業の拡大をします。(順次、全国3工場展開)

・平成26年に仙台に炊飯工場を新設し、宮城県産米の量販店・生協学校給食への供給をおこないます。今後企業とのアライアンス(提携)を積極的に模索します。

  • プレミアムシーズンデザイン
  • レギュラーシーズンデザイン

●全農ブランド商品の新発売

・カット野菜、チルド野菜・惣菜、畜産加工品、冷凍食品など第一弾として70 品目の「全農ブランド商品」を平成25年11月に新発売、今後順次、品目数を300程度まで拡大する予定です。

全農グループ直営店舗の全国展開

国産農畜産物にこだわったレストラン・焼肉店などの外食店舗、新鮮な国産農畜産物を販売する直売所・アンテナショップなどの小売店舗をこれからも全国で展開していきます。

  • 青森 JA全農あおもりアグリショップ 青森店
  • 宮城 みやぎフードキッチン COCORON
  • 福島 JA全農福島 農産物直売所 愛情館
  • 福島 福島牛焼肉レストラン 牛豊
  • 茨城 ポケットファームどきどき
    ファーマーズポケット 茨城町店
  • 茨城 ポケットファームどきどき
    森の家庭料理レストラン
  • 茨城 ポケットファームどきどき つくば牛久店
  • 群馬 花木流通センター
  • 群馬 やさいひろば JA 直販 愛菜館
  • 群馬 JA グリーン藤岡
  • 千葉 ぶらんどJA
  • 東京 ラ・カンパーニュ
  • 東京 みのりカフェ
  • 東京 みのる食堂
  • 東京 JA 全農のお店 吉祥寺
  • 東京 JA 産直あおもりアグリショップ
  • 東京 グッドぐんまの旬の市
  • 神奈川 JA グリーンかながわ
  • 富山 和風焼肉富山育ち
  • 岐阜 飛騨牛料理 匠味
  • 京都 きちゃり~な
  • 兵庫 神戸プレジール
  • 広島 JA 交流ひろば とれたて元気市
  • 山口 JA グリーンコアやまぐち
  • 愛媛 JA グリーンえひめ
  • 高知 農協特産センター とさのさと
  • 福岡 お米カフェ musubime