にしの風 2024年1月号
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       3 口 政 秀全国農業協同組合連合会長崎県本部県本部長 谷令和6年 年頭のご挨拶年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。日ごろより全農グループの事業につきまして、ご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。さて、国内農業を取り巻く環境は、依然として農業従事者の減少と高齢化による慢性的な労働力不足に加え、資源高や円安などの影響により生産資材価格が高止まりするなど、農家経営がさらに厳しさを増す中、農畜産物の生産量の減少までも課題となっています。加えて本年4月からは働き方改革関連法が施行され、物流における人員(ドライバー)不足や運送コストの上昇等も危惧されています。一方で昨年は新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行され行動制限がなくなったことで、本県では2019年以来4年ぶりとなる「びわフェスタ」を開催し、「なつたより」を中心とした販促イベントを開催しました。また、いちごの取扱高が過去最高の110億円を突破するなど明るい話題もありました。コロナ禍で停滞していた経済面の回復により、本年も県内農畜産物の販売力強化に向け取り組んでまいります。また、本年は今次「中期計画」(令和4~6年度)の最終年度となります。これまで2年間の取組みを総括のうえ6つの全体戦略①生産振興②食農バリューチェーンの構築③海外事業展開④地域共生・地域活性化⑤環境問題など社会的課題への対応⑥JAグループ・全農グループの最適な事業体制の構築―に努め、2030年の全農グループの目指す姿である「持続可能な農業と食の提供のために“なくてはならない全農”であり続ける」ことを目指してまいります。結びになりますが、本年も組合員およびJAの皆様と一体となって事業展開に努めてまいりますので、昨年以上にご支援・ご鞭撻を賜りますことをお願いし、皆様のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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