資材事業(包装資材・園芸資材)

資材事業について

栽培から集荷までに必要な各種資材を取り扱う資材事業は、包装資材と園芸資材に区分されます。

包装資材

包装資材の取扱品目

農家が生産した農産物を消費地に届けるのに必要な様々な包装資材を取扱っています。具体的には次の品目です。

青果物用包装資材 段ボール箱、プラスチック容器、クラフト袋、パック、フィルム、トレー等
米麦用包装資材 米麦用クラフト紙袋、樹脂袋等
物流合理化資材 フレキシブルコンテナ、シートパレット等
上記の資材の原料 段ボール原紙、クラフト紙、重袋用樹脂等

段ボールの需要

段ボール箱のうち用途が明確になっているのは、段ボールメーカーの需要別投入量についてです。これを用途別にみると平成27年で加工食品41%、青果物11%、その他食品5%となっており、食品全体で57%と全需要量の半分以上を占めています。

平成27年段ボール需要別投入量と構成比
単位:百万m2(平方メートル)、%(パーセント)

需要部門 生産量 構成比
電気・機械 735 7.5
薬品・化粧品 583 6.0
食料品用 加工食品 3,964 40.6
青果物 1,100 11.3
その他 446 4.6
繊維製品 210 2.2
陶磁・ガラス・雑貨 535 5.5
通販・宅配・引越 451 4.6
その他 1,732 17.8
合計 9,756 100.0

資料:全国段ボール工業組合連合会

段ボール資材の取扱実績

包装資材の主要品目である段ボール箱の取扱実績は次のとおりです。
近年の青果物生産は、農家の高齢化と人手不足、輸入農産物の増加などにより減少傾向となっており、段ボール箱の取扱数量もそれを反映したものになっています。

段ボール箱の取扱数量の推移

全農段ボール取扱実績表

包装資材の目標

  • 包装資材の需要を結集
    JA・農家・消費者など様々なニーズに応えながら包装資材の需要を結集し、有利購買をはかっています。
  • 低コスト資材の開発・普及
    過剰包装をさけ、できるだけコスト低減が行なえるように適正包装化をすすめています。段ボール箱の茶色箱化や低コスト段ボール原紙(AKライナー、AS中芯)の利用など低コスト資材の開発・普及促進を行なっています。
  • 品質管理
    全農が取り扱う段ボール、米麦用紙袋などについては、独自に基準を定め、品質管理を行っています。また、食品を包装する資材については、使用原料の安全性の確認も行なっています。

茶色箱
高コストの白色、カラーの段ボール原紙ではなく地色の「茶色」を活かした段ボール箱。
切り替えることにより5~7%の低コスト化が可能となります。

低コスト段ボール原紙
全農とメーカーが共同開発した、薄くても一定の強度を保つ段ボール原紙。(AKライナー、AS中芯) 切り替えることにより1~5%の低コスト化が可能となります。

園芸資材

園芸資材の取扱品目

園芸資材の取扱品目は、園芸用栽培ハウスを中心とした鋼材・被覆資材・関連装置資材と育苗施設・関連資材で、主な品名は次のとおりです。

被覆資材 農ビフィルム、農POフィルム、農ポリ・マルチ、生分解性マルチ等
園芸施設 パイプハウス、鉄骨プラスチックハウス、ガラス温室、暖房機等
園芸用資材 育苗ポット、育苗箱、ネット類、シート類、支柱類、マット類、潅水資材等

園芸資材の取扱実績

平成22年度以降の系統パイプハウス補償制度の契約金額と件数。

全農の園芸施設工事金額

園芸資材の目標

  • 低コスト資材の開発・普及促進
    軽量・高強度で長期展張可能な農POフィルムの取扱拡大を行っています。
  • 環境と調和した農業への対応強化
    JAの営農指導部署、行政、普及センター等と連携して、環境配慮型資材(生分解性マルチ、防虫ネット等)の普及促進と使用済プラスチックの適正処理を推進しています。

農POフィルム
農業用ポリオレフィンフィルム。塩化ビニールと異なり、塩素を含まない炭素と水素からなる重合体を原料としています。

系統パイプハウス補償制度(動産総合保険)
施設園芸生産者が安心して施設栽培を継続できることを目的として、全農が供給するパイプハウスについて、引き渡し後3年間の補償を行うサービスです。

生分解性マルチ
微生物により分解される生分解性プラスチックや紙を原料としたマルチで、使用後は畑にすき込むことにより使用済プラスチックを排出させません。

使用済プラスチックの適正処理
全農は業界、関係機関と連携し、使用済プラスチックの適正な回収、再生の促進、排出量抑制の推進に取り組んでいます。農ビは建材などに、農PO・農ポリはセメント工場などの助燃剤等として再利用する方法をすすめています。