JA全農えひめ

JA全農えひめの取り組み

JA全農 令和3年度事業計画の基本方向

3か年計画の最終年度である3年度は、これまで本会がすすめてきた【5年後、10年後を見据えた本会のめざす方向】(①作物別・品目別戦略策定による農業総産出額の計画的・段階的な拡大、②マーケットニーズをふまえた販売戦略の構築、③元気な地域社会づくりへの支援、④急変する海外動向に対応した新たな海外戦略の構築、⑤会員還元の最大化)に向けて、「生産基盤の確立」、「食のトップブランドとしての地位の確立」、「元気な地域社会づくりへの支援」、「海外戦略の構築」、「JAへの支援強化」の最重点事業施策の実践を加速化します。

また、コロナ禍における生産現場・消費形態、SDGsなど社会動向等の本会事業を取り巻く環境の変化や、国の「食料・農業・農村基本計画」に対応した施策の展開をはかります。加えて、JAの経済事業改革への対応や自然災害・重要家畜疾病からの復旧・復興、本会グループの事業競争力強化に取り組みます。

愛媛県本部基本方針・事業別実施具体策

第37回JA愛媛県大会で決議された愛媛農業の復興・さらなる発展に向けた「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」への挑戦、「地域の活性化」への貢献を基本目標とした「創造的自己改革の実践」に対し、重点事業施策を基本に、JAの総合事業を支援し、中期3か年事業である「農家手取り最大化プロジェクト」の最終年度としての取り組みおよび事業計画を着実に実践します。併せて、コロナ禍における事業環境変化に対し、迅速な施策の展開を図ります。

営農食糧部

  1. 農家手取り最大化プロジェクト」の部門間連携強化、重点品目の団地化・周年化に向けた検討
  2. 出向く活動(TAC等)強化に向けたJAの体制維持・強化支援と積極的な提案活動
  3. 「県域担い手サポートセンター」、労働力のマッチングによる生産基盤の維持・拡大・新規就農者育成
  4. 愛媛県産農畜産物の付加価値増大・消費拡大、食の安全・安心対策(GAP等)
  5. 米穀の作業性向上・作期分散生産体制の提案、必要面積・必要数量確保と需要動向に応じた品種別作付けの推進。基本的栽培技術の普及・適期防除の徹底による収量確保
  6. 主食用米の集荷拡大に向けたJATAC・指導員・関連部署との連携強化、積極的な農家訪問、フレコン集荷の拡大・県本部による庭先集荷・事前契約の締結。地域に適応した業務用多収性品種の品種選定、栽培技術の確立
  7. 県育成品種「ひめの凜」の面積拡大に向けたJA受入体制の構築と「ヒノヒカリ」からの切り替え促進、一元集荷・一元販売体制強化によるブランド力向上
  8. はだか麦の安定生産・品質向上に向けた基本管理の徹底、実需者・2次加工業者・流通業者と連携した加工品の新規開発・既存商品の積極的なPR等による需要拡大

園芸部

  1. 西日本豪雨被災地の産地復旧に向けた支援対応。
  2. 高品質果実生産支援事業等の活用による温州みかんの品質・正品率の向上、土壌診断結果に基づいた石灰資材・腐植有機物資材の施用率向上による土壌環境の改善、マルチ被覆、着果調整資材、浮皮防止対策資材の普及・定着、生産基盤強化に向けたモデル園地の設定
  3. パートナー市場10社との連携による予約相対取引、企画販売推進による買取販売の強化、販路拡大および県行政と連携した輸出事業の拡大や有利販売
  4. 企画型販促等の店頭試食宣伝販売の充実、「オレンジロード」による果実の情報発信、コロナ禍を踏まえたWEB・デジタルを活用した宣伝活動
  5. JA域を越えた既存集出荷施設の広域利用促進、出荷労力・コスト低減・ロット拡大による販売力強化
  6. 野菜重点振興品目への生産振興対策による生産基盤強化、機械化・省力化体系による生産規模拡大
  7. 野菜重点市場との連携による企画販売・相対取引の拡充
  8. 消費拡大および愛媛野菜のファンづくりに向け、コロナ禍に対応した消費宣伝活動強化と「えひめの食」企画と連携した情報発信、消費者への効果的な産地アピール
  9. 各取引先のギフト企画、カタログ販売の拡充、各JA・流通業者とのさらなる連携強化による県内産青果物販売の拡大
  10. 野菜類の加工仕向け等、既存取引先への販売強化および新規商品・商材提案、新規取引先の開発

畜産部

  1. 農場の技術成績向上対策、家畜伝染病予防法に基づいた防疫対策の推進、各JA・県行政・本所と連携した生産基盤づくり
  2. 生産者協議会の活動を中心とした生産者個別検討会の定期開催、全農クリニック検査事業への加入促進と野村臨時家畜市場や枝肉共励会等の定期開催
  3. 畜産クラスター事業や各補助事業の活用、畜舎賃貸事業の進捗管理による畜産生産基盤の再編整備
  4. マッチング販売やオレイン酸測定による付加価値販売の推進、効率的な消費宣伝活動の展開による伊予牛「絹の味」、「ふれ愛・媛ポーク」の系統ブランド力向上・販売強化、農家経営の安定
  5. JAえひめアイパックス(株)およびJA全農ミートフーズ(株)との連携による品質・歩留り・スペック対応力向上ならびに製品品質向上による事業競争力強化
  6. 愛媛県産和牛・愛媛県産豚肉の海外輸出継続に向けた県行政や関係機関との連携
  7. JA全農ミートフーズ(株)愛媛支店開設に向けた集荷・販売機能のスムーズな事業移管

生活部

  1. 県内産農畜産物消費拡大運動を通じた地域農業の振興や消費者への安全・安心な県内産農畜産物の提供
  2. JAタウン(ネットシステム)を活用した在宅型事業の取り組み強化
  3. 地域・組合員ニーズに即したJA生活事業の活性化、ライフライン店舗の維持とJA生活事業の収支改善支援
  4. 拠点型事業・県内産農畜産物販売拠点としての直売所とコンビニとの一体型店舗運営による地産地消ならびに地域消費者の利便性向上

管理部

  1. コンプライアンス意識の定着、リスク管理態勢の向上、より効率的・実効性あるコンプライアンス・リスク管理態勢の確立
  2. 収支管理・投資管理・要員管理の強化による事業計画の達成と全農自己改革の着実な実践に向けた管理・支援、グループ会社の健全経営に向けた指導・支援
  3. 会員JAの意思を事業運営に取り入れたJAへの支援強化
  4. 提案・企画・交渉力向上に向けた研修の実施、新規採用者の確保と要員の適正配置
  5. 県本部グループ事業への理解向上と県産農畜産物の消費拡大に向けた情報提供活動