やまっこ(菌床しいたけ)
『やまっこ』とは
『やまっこ』とは、岐阜県で生産されているブランド菌床しいたけの名称です。
岐阜県内の菌床しいたけ生産者から組織される「飛騨・美濃やまっこ産地銘柄共販推進連絡協議会」が定める、厳しい選別規格に基づき出荷された菌床しいたけを『やまっこ』と呼んでいます。
豊富な自然と大きな寒暖の差によって育まれた岐阜県のやまっこは肉厚でボリューム感があり、市場・量販店から非常に高い評価を頂いています。また、全国の品評会でも毎年優秀な成績を収めています。
県内産地について
『やまっこ』は山間部を中心として県内各産地で生産されており、飛騨地方で生産されたやまっこを「飛騨やまっこ」、美濃地方で生産されたやまっこを「美濃やまっこ」と呼び、それぞれ上のようなラベルが貼られて出荷されています。
出荷は年間を通してありますが、最盛期は11月から3月にかけての冬場で、京阪神地区と中京地区を主として出荷されています。厳しい寒さの中、身がしまり旨味の凝縮したやまっこは、鍋料理だけでなく様々な場面で活躍しています。
菌床(きんしょう)栽培
しいたけ栽培は主に菌床栽培と原木栽培の2種類の方法で行われます。
菌床栽培とは、おがくずにふすまなどを混ぜたもの土台として、キノコの菌を混ぜ込み成形して作った菌床ブロックを使用して栽培する方法です。一方、原木栽培とは、昔ながらに切り出した丸太にキノコの菌を植え付けて栽培する方法を言います。
現在、国内生産の生しいたけの9割近くが菌床栽培によって生産されており、『やまっこ』も菌床栽培によるものです。
やまっこの栽培工程
- 1.材料
- ブロックの材料となるおが粉。
- 2.袋詰め
- おが粉やふすま等の栄養を混合し、袋に詰めてブロック状にします。
- 3.殺菌
- 袋に詰めた培地内の雑菌を高温で殺菌します。
- 4.しいたけ菌の接種
- しいたけ菌を菌床ブロックに植え付けます。
- 5.培養
- しいたけ菌を菌床ブロック全体に繁殖させます。
- 6.発生
- 温度・湿度などの調整・管理によりしいたけを発生させます。