生産者紹介 ― 02
おぐにフィールド
【生産品目】循環米せらにしあきさかり
鶏の畜産たい肥を使用し地域での資源循環に取り組んでいます。
Profile
「おぐにフィールド」 は、4つの農業法人で構成されています。畜産たい肥の活用や、機械の共同利用などで連携し、お米の生産に取り組まれています。
代表の小迫さんは、地域内での農と食の連携を推進したり、畜産たい肥の活用を広げる研修会で講師を務めたりと、多方面で精力的な活動をされています。

おぐにフィールドの皆さん
最右:代表 小迫さん
おぐにフィールドは、世羅郡世羅町の小国地区にあります。
世羅町は広島県の中部に位置しており、地形は通称「世羅台地」と呼ばれる標高350m~450mの大地を形成しています。瀬戸内に流れる芦田川水系と、日本海に流れる江の川の分水嶺となっています。
この自然豊かな環境で、3-Rの循環米「せらにしあきさかり」は生産されています。

世羅町は養鶏業も盛んな地域であり、地域でできた採卵鶏に由来する畜産たい肥を活用することで、地域内での「資源循環」を実現されています。
「資源を大切にしている、特別なお米を消費者の方にお届けしたい」という小迫さんの想いから、この取り組みは始められました。
地域の資源を有効活用することで、余計なエネルギーを使って遠くから資材を持ってくる必要がなくなるため、地球環境にもやさしい農業となっています。

お米の品種は、広島県で誕生したやや大粒の「あきさかり」を栽培されています。
「あきさかりは、あっさりして甘味の強い、美味しいお米です。」と小迫さんは語ります。
令和2年産「せらにしあきさかり」は、「特A」ランクに認定されました。

畜産たい肥の普及に向けた研修会
広島県穀物改良協会とJA全農ひろしまが共催した研修会で、小迫さんに現地視察の受け入れと講演をしていただきました。
化学肥料を施用した場合と比較しても同等以上の収量が得られるなど、畜産たい肥の実績も紹介されました。

「せらにしあきさかり」
世羅地区で製造された畜産たい肥(採卵鶏由来)を施用し、節減対象農薬と化学肥料(窒素成分)の使用回数を慣行より2割以上削減して栽培された環境保全米です。
