生産者紹介 ― 12
中尾 智之さん
【生産品目】循環野菜(パクチー)
畜産たい肥を使用し、パクチーの栽培に取り組まれています。
Profile
中尾さんの畑は広島市安芸区瀬野にあります。
約40アールのハウスで循環野菜の「パクチー」を年間通じて生産されています。

中尾 智之さん
就農されて6年目になる中尾さんは、安芸区瀬野で母や地域の方々とともに、循環野菜の「パクチー」の栽培に取り組まれています。
中尾さんの畑は山あいに位置し、山からでるミネラル豊富な水を使って栽培されています。 また、広島市内からも近く、新鮮な状態で野菜を出荷することができるのも特徴です。
そんな中尾さんはどのようなこだわりを持ち、循環野菜の生産に取り組まれているのでしょうか。

農業を始めたきっかけをお聞きしました。
「きっかけは転職するタイミングで母が体調を崩しており、農業をきっかけに元気になってほしいという想いで始めたました。実際に母は徐々に元気になっていき、今では元気すぎるくらいです(笑)
また、農業は人が生きていく中で絶対になくならない産業で、守っていかなければならないという考えもありました。そして周りにも助けてもらいながら、農業を続けてこれています」と想いを語ってくださいました。
母親想いの中尾さんの気持ちに胸が熱くなるのと同時に、農業の重要性を感じました。

中尾さんの母である、陽子さんにお気持ちをお伺いしました。
「最初は草刈りから始まって、パクチーができても最初は販路が広がらず苦労している息子を見ていました。最近では色々な方とのやり取りが増え、販路も拡大していき、笑顔で仕事をしている姿を近くで見られるのがとてもうれしいです。少しでも息子の手助けになれるように、これからも頑張っていきたいです」
と満面の笑みで話してくださいました。

中尾さんはJAの担当者からのアドバイスのもと、半年前から3-R推奨たい肥の「完熟こだわり健肥」を使っています。
「畜産たい肥を使うことで保水力が高くなり、上質な土になったと感じます。それによってパクチーも順調に育っています。消費者の方からもえぐみが少ないという反応をいただいています」 と畜産たい肥の重要性を教えていただきました。
中尾さんのパクチーは主に3-R循環野菜が販売されている「生協ひろしま」「無印良品」などで販売されています。
ぜひ、親子の絆でできたパクチーを食べて見てください!

循環野菜
広島県産の畜産たい肥で育った、広島生まれ広島育ちの “循環野菜”。 土壌診断等により、余剰の施肥を控えるなど、環境への付加を低減する施肥体系に基づき栽培されています。

完熟こだわり健肥
「完熟こだわり健肥」は、県内の畜産農家から排出された牛ふんを利用したたい肥で、循環型農業に貢献します。
徹底した品質管理のもと製造された「完熟堆肥」で、圃場に施用することで物理性や化学性を改善します。 また、軽くて蒔きやすく、牛特有の 臭いが少ないのも特徴です。
