おいしい日向夏を農家の方々に栽培し続けていただけるように、
認知度を向上させ、生果の販売拡大につなげていきたいとの想いで
2021年「宮崎県産日向夏」を協議会第1弾のテーマとしました。
2021年、伊藤園の「宮崎県産日向夏」で始まったプロジェクトは、2023年には、「ニッポンエールプロジェクト協議会」として6社のメーカーと7種類の商品を開発し、全国の量販店や直売所で販売していただきました。この商品を広く販売し、PRすることで「宮崎県産日向夏」の認知度向上に貢献しました。
また、その後も一部メーカーと協力し、継続的に商品開発および販売を行うことで「宮崎県産日向夏」および産地や生産者の方々を応援しています。
宮崎県産 日向夏
見た目は明るい鮮やかな薄黄色
みずみずしく、さわやかな香りと
甘酸っぱい味わいが特徴の、
宮崎発祥の柑橘
- 産地
- 宮崎県
- 旬
- ハウス栽培 12月~3月
露地栽培 3月〜5月
歴史
200年前に偶然発見された日向夏
日向夏は江戸時代の末期(1818年~1831年)に今の宮崎市の曽井(そい)にて、自生しているのを偶然発見された純国産果実です。その後全国に広がり、産地によって呼び名が異なります。宮崎県では「日向夏」、高知県では「小夏」、静岡県や愛媛県などでは「ニューサマーオレンジ」と呼ばれています。
産地
1つ1つ手間ひまをかけて育てる
4月半ばからに花をつけますが、日向夏は1つの株では結実しにくい、自家不和合性の果物です。そこで生産者さんは、別の木から花粉を採り、ひとつひとつの花に手作業で受粉させていきます。花が咲いている間に行わなければならないため、5月の連休は毎年大忙し。その後、下草刈りや、施肥などを行いながら、8月からは摘果作業、9月からは寒害や鳥害を防ぐため、2~3か月かけて袋かけをします。手間をかけ、大切に育てられた日向夏は温かい太陽の光を浴びながらふっくらとした実に成長します。
日向夏の魅力
薄皮も日向夏のおいしさ
柑橘のなかでも珍しく、日向夏は白い綿の部分を食べます。ふかふかの白皮(アルベルト)はほんのりと甘味があり、果肉と一緒に食べて頂くことでさわやかな酸味とのハーモニーをお楽しみ頂けます。皮にえぐみがないので、皮を使ったマーマレードなどのジャムにもおいしく召し上がって頂けます。さわやかな香りを生かした果実酒やデトックスウォーターなどもおすすめです。
生産者様の声
後継者として祖父から日向夏の栽培を受継ぎ10年、日向夏の産地規模が減少する中で、どうしたら宮崎特産である日向夏の美味しさを全国の皆様に知ってもらうことが出来るかずっと考えています。ニッポンエールプロジェクトは、まずは、「宮崎に日向夏あり」ということを知って貰える良い機会です。祖父や先輩生産者の方々も、商品を手に取りとても喜んでいました。今後も「日向夏を栽培して良かったと思えること」「次の世代に自慢の日向夏産地を引き継ぐこと」を目標に、元気な農業を続けていきます。
宮崎県果樹振興協議会 日向夏部会 部会長
花田 健二氏
JA宮崎経済連ご担当者様の声
宮崎県果樹は、高齢化や担い手不足等の影響で生産量が年々減少傾向にあります。 ニッポンエールプロジェクトでの、日向夏果汁を使用した飲料やお菓子などの販売を通じ、 全国の皆様に広く日向夏を知って頂く機会が増え、大変嬉しく思っております。 加工品はもちろんですが、日向夏を食べて頂く機会が増え、少しでも販売拡大を図れることで、 生産者の所得安定につなげていければと思っております。 今後とも日向夏をどうぞよろしくお願い致します。