にしの風 2021年2月号
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「ばあばとわたしの手」ばあばのキャベツの千切りは糸のように細いわたしの千切りは毛糸より太い二人でぞうきんをぬったときばあばのぬい目はアリの足あとわたしのぬい目は犬の足あとばあばがおにぎりを作るときれいな三角わたしが作るとベチャベチャボロボロばあばがわたしのかみの毛をむすぶとおひめさまになれるのに自分でむすぶとぐちゃぐちゃバラバラ「ばあばは何でも上手だね」とわたしが言うと「だって あかりちゃんの十ばいも生きているんだよ」ってばあばの手は七十年間つかったシワシワわたしの手は七年のつるぴかばあばとわたしの手 同じ二本で十本のゆびばあばと手をつなぐとほんわかあったかいわたしの手にたくさんのことを教えてくれるばあばの手はやさしいまほうの手だね大村市立竹松小学校2年川上 朱莉さん朱莉ちゃんおめでとう。これからもみんなと手をつないで楽しくすごしていこうね!!これからもいっしょうけんめいがんばっていきたいから手をつないでね。ご家族から子供さんへ一言メッセージ子供さんからご家族へ一言メッセージ【選  評】 ばあばの手が教えてくれるまほうについて、ほほえましい対比を挙げ一つひとつていねいに紹介してくれた作品でした。 そうか、ばあばは朱莉ちゃんの十倍も生きているんだ。ちょうどいいタイミングで気づきましたね。 毛糸を糸に、犬の足あとをアリの足あとに近づけるまほう。たくさん習って、たくさん手をつないで、ばあばのやさしさ、あったかさを受け継いでいってくださいね。受 賞受 賞全農パールライス賞NCC・JA全農ながさき 第27回おかあさんの詩コンクール 入賞作品紹介8にしの風

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