にしの風2021年4月号
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「私とめがねとお母さん」「私 めがねをかけた自分の顔 すきだよ」そう言ったとき どうしてお母さんがにっこりわらったのか 私は知っているよお母さんが書いている 私の成長ノートその中の「めがねについて」というページ私は三才からめがねをかけることになったこのときめがねをかけなかったら0.04めがねをかけても0.5――弱視だったまだ三さいの私にめがねをかけさせることがショックだったこと「ごめんね」と心であやまったこと町で知らない人に「かわいそう」と言われきずついたこと――――それでもしょう来の私のために心を鬼にしてめがねをかけさせ訓練を続けてくれたんだってお母さん あのね私 めがねをかけた自分の顔 すきだよ見えるって しあわせだよあきらめずに かけさせてくれてありがとう長崎大学教育学部附属小学校3年上戸穂乃香さんたくさんのすてきな出会いがあって、今のあなたがいます。感謝の気持ちと謙虚な心を忘れずにね。私に小さいころからめがねをかけさせてくれてありがとう。おかげでよく目が見えるからめがねを大切に使うね。ご家族から子供さんへ一言メッセージ子供さんからご家族へ一言メッセージ【選  評】 成長ノートに、しっかり「めがねについて」のページを作り、ショックを受けたり傷ついたりしながらもわが子の弱視という問題と向き合ってきたお母さんの頑張りを、穂乃香さんはめがねを通してそばでずっと見て来たんですよね。 物事の表面だけじゃなく大事な人の気持ちまでも見えるめがねをかけた娘の顔が、お母さんもきっと大好きで、誇らしいんじゃないかと思います。受 賞受 賞NCC賞NCC・JA全農ながさき 第27回おかあさんの詩コンクール 入賞作品紹介13にしの風

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