にしの風2021年5月号
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JAながさき県央 小串トマト組合 組合長 一いちのせ瀬  薫かおる さんパラダイスAgri-Paradise 父の代からトマトを作っており、私は20歳のとき2代目として就農しました。現在は妻(八重乃さん)と息子(渉さん)の3人で、「華美(ハナミ)」「感激(カンゲキ)」という品種を54㌃の面積で栽培しています。昭和38年に小串トマト組合が設立され、トマトを作っていましたが、30年ほど前の私たちの代から、さらにおいしいトマト、つまり糖度8度以上の高品質なトマトを作り始めました。 全国には200種類以上のトマトがありますが、その中でも色・形・味がぎゅっと凝縮されている品種のトマトを選定し、栽培しています。トマトは1週間に1回、水をたっぷりあげて大きくしますが、小串トマトはできるだけ大きくならないよう週1回5分だけ。ストレスを与え、甘みとうまみを閉じ込めます。温室ハウスで、水を極力与えないため病害虫にどうしても好まれる環境になってしまいます。その対策 トマト本来の酸味、うまみがぎゅっと凝縮されている小串トマト。栽培しているのは長崎県内でわずか5軒の生産者です。〝幻のトマト”ともいわれる小串トマトを生産する一瀬組合長にお話を伺いました。「見える化」を用いて引き継いでいく(左から)渉さん、一瀬組合長、JAながさき県央北部営農センター販売課福田研人さんこだわりの小串トマトトマト作りの始まり小串トマト主な産地:東彼杵郡川棚町出荷時期:3月~5月 4にしの風

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