にしの風2021年9月号
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ぼくの一番下の弟は小麦たまごアレルギーですパンやうどん ハンバーグのつなぎのたまごもダメなのでたくさん食べられないものがありますおいしいものは でもぼくと妹はおいしいものを食べることをがまんできないよだれをゴクリと うらやましそうにぼくたちを見ている弟の前で「ごめんね ごめんね」と言いながらクッキーやケーキを食べる「目の前で食べないで とお母さんが高きゅうなチョコを弟だけにあげるぼくたちにあっかんべーをしながら自まんげに食べるとてもうれしそうに食べているすがたを見てとてもうれしいはやくアレルギーがなおって3人で高きゅうなチョコレートを食べれますようにほとんど食べれないのみこんでもっとおいしいものあげるからね」パパが入院する日が近づいてきたまだまだ先だと思っていたのに近づいてきた今日も明日もあさっても「おはよう」が言えなくなる日が近づいてきた病院に行けば会えるはずだったのに新型コロナウイルスがすごいいきおいで長崎に近づいてきたから病院へのお見まいが禁止になっちゃった当たり前のパパがしばらく遠くなる当たり前のパパの笑顔がしばらく遠くなる「おはよう」「ありがとう」「ごめんね」「おやすみ」当たり前の言葉が言えなくなると思ったら私の目に涙が近づいてきたパパからおこられると辛いけどパパに会えないのはもっと辛いパパとけんかすると会わなくても平気だけどパパが大好きだから会えないと辛いパパ早く帰ってきてねパパいつもありがとうパパに伝える最高の「おかえりなさい」で待っているよ「ぼくの弟」「当たり前じゃなくなる日」  作佳佳9  作長崎南山小学校2年長崎精道小学校3年垣山 陽彩さん稲津 陽向さん受 賞受 賞NCC・JA全農ながさき 第27回おかあさんの詩コンクール 入賞作品紹介

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