にしの風 2021年11月号
5/12

ります。地下水が高いため湿度が高い圃場もあれば、乾燥している圃場もありますし、太陽がよく当たる圃場もあれば、そうでない圃場もあります。部会では各圃場に合った環境を整えるため、毎年部会員全員の圃場の土壌を分析し、その検査結果を基に次期作の施肥設計を行っています。私の場合はハウス内の温湿度管理のため、天候に合わせて加温機や自動換気の設定を変えるなど細かいところまで気を付けています。そうすることで、 病気の抑制やミニトマトの生育に適した環境の維持につながります。また、4年前からプロファインダーと呼ばれる環境測定器を導入し、パソコンを用いて気温・湿度・二酸化炭素等を管理する、「見える化」を実現しています。部会は80代から20代の13軒で構成されています。年3回、出荷基準を確認する出荷目揃え会と、月1回、13軒の圃場を回る現地検討会を行っています。出荷目揃え会では、部会員全員で色や大きさなどの出荷基準を確認し、部会全体の品質の統一を図っています。現地検討会では各圃場を全員で回り、圃場状態や管理内容を共有しています。ベテラン生産者がこれまで培った技術や知恵を若手に教えることもありますし、逆に若手から教わることもたくさんあります。そうすることで部会のレベルも上がってきますし、もしも病気が出たときには早急に対応することができるんです。大きな部会ではありませんが、良いミニトマトを作る体制は十分整っていると思いますね。前年の部会平均反収は13・7㌧。今年の部会目標は平均反収で14㌧を達成することです。前年は新規で就農した2年目の若手生産者が18㌧と、反収トップでした。私たちの一番の強みは、一度決めたことは1年間守り抜くことです。話し合いの段階で様々な意見は出ますが、決まったことは全員が必ず従います。現在の体制は今までの部会長をはじめとする部会員全員が作り上げてきてくれたもので、そのおかげで部会平均反収は年々上がってきています。今後は先輩たちが作り上げてきた体制を守りながら、時代に合わせて変えるべきところは変えていきたいと思っています。今は20代30代の後継者も多くいますし勢いもある、活気ある部会です。数量はもちろん、味、品質には特にこだわり続け、良い商品を変わらず出荷し続けるため頑張ります!部会員全員で部会のレベルを向上数量と品質に部会員全員でこだわる     5立派に実ったミニトマトミニトマトが輝くように実っていました1つずつ丁寧に収穫します葉や茎の管理も徹底

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る