にしの風 2021年12月号
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佳佳9  作  作「当たり前を」「お母さんVS私」母さんが頭を打った足を踏み外して救急車が来て僕は病院の入り口でずっとしゃがんでいた驚きで 恐怖で母さんは死なずにすんだよかった 本当によかったでも一週間の入院でも僕は辛かった当たり前を失うことの重さ母さんは無事に退院できた本当に 本当に嬉しかった当たり前を失うことの重さだから 今日も母さんは僕は 懸命に生きてゆくありがとう朝 始まる「いおり だんだん強く そして はがされて これが毎朝続いていたある日 時計を見ると 「まだ大丈夫」日を閉じようとしたとき台所に電気がついていたそっとのぞいてみると 一生懸命朝食とお弁当を作るお母さんがいたそれから 少しでもお母さんの苦労を滅らそうあの日に見た アラーム音とともにお母さんと私の闘いが起きなさい!」厳しくなる声最終的にはお母さんに無理やり布団をようやく起きる突然目が覚めた五時三十分朝のあの闘いはなくなったお母さんの背中に私が誓ったこと私たちのために長崎市立淵中学校2年佐世保市立宮中学校3年柳田 継互さん中島 唯織さん受 賞受 賞NCC・JA全農ながさき 第27回おかあさんの詩コンクール 入賞作品紹介

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