にしの風2022年1月号
6/12

            6農産部農産課は12月22日、生産者、JA、県関係機関が参加のもと、佐世保市で水稲「なつほのか」推進研修会を開催しました。本研修会は、今後の「なつほのか」の栽培技術の向上及び作付推進を図ることを目的としています。本県の水稲は、「ヒノヒカリ」が栽培面積の約5割を占めていますが、近年、夏場の高温による品質低下が問題となっているため、収穫時期や標高などの各地域の条件に合わせた、高温障害に強く多収である「にこまる」、「なつほのか」への転換を進め、農業所得の向上を図っています。平成30年から栽培している「なつほのか」は、高品質で多収、食味も良いことから、日本穀物検定協会が実施する令和3年の米食味ランキングで最高評価の「特A」を獲得しました。研修会では、長崎県農産園芸課西村勝久課長補佐による「『なつほのか』の推進方針について」、長崎県農林技術開発センター古賀潤弥室長による「令和3年産『なつほのか』の生育概況及び栽培のポイントについて」、長崎県県北振興局平井直樹係長による「県北地域における『なつほのか』収量品質について」、JA全農ながさき野口俊輔農産課長による「長崎県産米の需要状況について」の説明が行われました。長崎県農産園芸課の担当者は「現在『なつほのか』の栽培面積は1,805㌶だが、2025年には1・6倍となる2,867㌶を目標に、各地域で推進を行っていただきたい」と話しました。JA長崎県いちご部会(事務局=園芸部野菜課)は、多年にわたり本県いちごの生産振興に尽力し、多収品種である「ゆめのか」、「恋みのり」への品種転換によるいちご生産者の農業所得の向上をはじめ、農林業の振興に貢献した功績を称えられ、令和3年度の県民表彰「優良団体(農林)」を受賞しました。本表彰は、地方自治や社会福祉、産業、教育文化などで顕著な功績があった個人、団体を称えるため毎年行われていて、今年で52回目。同部会を含む、個人114人と19団体の計133件が選ばれました。表彰式は11月23日に長崎市で行われ、同部会の野口澄廣部会長が出席。中村法道県知事から表彰状が贈られました。県産いちごの栽培面積は生産者等の高齢化等により年々縮小傾向にありますが、同部会が生産する2021年産いちごは出荷量8,670㌧、販売高110億円達成と、昨年に引き続き高い目標を定めています。同部会は今回の受賞を受け、今後の益々の活躍を誓い、気持ちを新たにしました。水稲「なつほのか」推進研修会令和3年県民表彰「なつほのか」の栽培技術向上や作付推進を図るJA長崎県いちご部会が受賞説明をする野口農産課長中村県知事から表彰状を受け取る野口部会長

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る