にしの風 2022年2月号
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津の輝は個性あるみかんです。香りがよく、お客さんにも大変人気があるんです!平さんひとことコメント毎年実らせることが大切上手くいかないことも多いが、挑戦し続けるイカと水稲を栽培していましたが、段々畑だったということもあり、親は大変苦労していました。私は結婚を機に今までの形態を変えようと、田んぼを畑にしてハウスを建て、夏に収穫するハウスみかんを作り始めました。平成7年に県の経営コンクールの経営体の部で農林大臣賞と県知事賞を受賞したときには「認められた」と実感しました。平成10年に67㌃の面積で栽培していたときが、私にとってハウスみかん栽培のピークで、県部会長にも就任していました。その後、重油高騰がきっかけにハウスみかんの規模を徐々に縮小し、他品目に更新していきました。栽培するうえで大切にしていることは、毎年安定して実らせることです。樹勢時には成り疲れしないよう、摘果します。秋には、かぶり(みかんが上下に実り、下のみかんが上のみかんで隠れているもの)や高い所に実っているみかんを剪定します。高い所にみかんが実ると、木が疲れて枯れてしまいます。剪定することで太陽が当たりやすくなり、葉が光合成し、品質の良いみかんができます。毎年安定して実らせるために一番大切なことは春芽を作ることです。春芽はみかんが実ったところから出ます。春芽と実は毎年交互に出るので、今年の実り方で来年の収穫量が決まります。全部春芽にしてしまうと来年の収穫はなくなってしまうので、調整が大変ですが、しっかりと管理をすることで、結果的に良いみかんを作ることができます。現在、栽培面積が多いため管理が行き届かず、減らそうと何度も思っていますが、息子がいる限り、もう少し頑張りたいと思っています。私が県知事賞・農林大臣賞を受賞したとき、私の息子は10歳でした。その息子が農業大学校へ行き、後を継いでくれると聞いたときは、素直に嬉しかったですね。ハウスみかんから始め、柑橘園から、今では果樹園となりました。「いろいろやってみたいな」というよくばりな好奇心でこれまで農業に取り組んできました。上手くいかないときもあります。大半が上手くいかないのかもしれませんが、これからも挑戦を続けていきたいです!     5個性に富んだ見た目が特徴の津の輝出荷前の屋根掛けみかんたくさん実った津の輝津の輝の圃場

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