にしの風2022年9月号
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厳しい環境の中でも工夫する美味しい「長崎和牛」を育てる昨今の世界情勢の影響を受け、飼料をはじめとする資材費の高騰は経営に直接打撃をうけています。餌代は2年前と比べて約1・5倍。質の良い牛を育てるには餌は欠かせないので、飼料効率が良いものを選んだり、飼料の給餌方法を工夫したりしています。牛の話について家族で熱く語り合うことがよくあります。家族と仕事の話ができることは本当にいいことだと思っています。父をはじめ、これまで先輩方が築き上げてきた「長崎和牛」というブランドを受け継いで、これからも美味しい「長崎和牛」を育てていきたいです。息子が就農して3年目までは細かく指導していましたが、それ以降はほとんど本人に任せています。というのも、成績を抜かされたので言えなくなった、というのが本音なんですよね。悔しい気持ちもありますが、子どもに追い抜かされるというのは嬉しくもあります。親子で良いライバル関係を築いて切磋琢磨しています。JAながさき県央管内の農家の成績は年々向上しています。これは息子をはじめ管内の仲間が常に情報共有をし、勉強していることが活かされていると思います。経験に加えて勉強。技術は日々変わるので、遅れていかないように勉強することが大切です。これからも地域全体で高め合っていきたいですね。     5父 和則さんと切磋琢磨しています牛舎は密にならないようにしています牛に愛情を注ぐ長與さん長與さんが配合した餌を食べる牛長與 和則さん(父)

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