にしの風 2022年10月号
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第46回九州管内系統和牛枝肉共励会スマート農業機械試乗・実演会九州最大級の共励会を開催作業の省力化・安全性をPR第46回九州管内系統和牛枝肉共励会が9月3日、JA全農ミートフーズ(株)九州営業本部で開催されました。  この共励会は、九州全8県から120頭(各県15頭)が出品され、脂肪交雑などの肉質等級等を競い、和牛の肥育技術の向上と肉質改善を目的として毎年開催されている九州最大級の肉牛共励会です。今年は出品頭数120頭のうち、枝肉格付の最高位となる5等級が111頭(92・5%)、出品牛全頭の平均BMSNo.が11・1と、ハイレベルな内容の共励会となりました(団体優秀賞:鹿児島県)。長崎県は子牛生産も盛んな県であり、今回の共励会出品要件に加え、長崎の独自取組として、出品牛15頭はすべて長崎県内産素牛で、1代祖は長崎県有種雄牛という条件で臨みました。長崎県出品牛15頭の全体成績は平均枝肉重量が519・9キロで、5等級が15頭(上物率100%)、BMSNo.は、最高位の12が13頭、(BMSNo.11・1)を大きく上回る好成績を収めました。団体優秀賞は逃したものの、厳正な審査の結果、JAながさき県央の喜々津昭さんの出品牛が「銀賞1席」に輝きました。受賞牛の枝肉内容は格付A5、BMSNo.は最高位の12、枝肉重量535・4キロで、枝肉単価6,000円/キロの高値で取引されました。今回の結果は長崎和牛肥育生産者の肥育技術の高さと、長崎県肉用牛改良センターが所有する「金太郎3」を始めとする長崎県産種雄牛の産肉能力が優秀であることが証明されたものです。来年度開催される第47回九州管内系統和牛枝肉共励会に向け、引き続き繁殖・肥育生産者・畜産関係者が一体となり、「長崎和牛」の更なる振興に取り組みます。生産資材部農業機械課は9月8、9日、雲仙市吾妻町の県南畜産事業所でスマート農業機械試乗・実演会を開催しました。今回初めての開催で、関係メーカー17社が70種類の実機を持込み、生産者や関係者ら80人(2日間合計)が参加しました。開催に先立ち一瀬寿幸生産資材部長は「実際に見て体験することで効果を知っていただき、現在の経営に合うスマート農機を見つけてほしい」と挨拶しました。農業従事者の減少・高齢化や労働力不足が問題視されており、農業の維持活動にも支障が出始めています。このような中、より多くの農地を担い、所得向上を図るべく、農作業の省力化・迅速化に取り組み、生産性を向上させ、新4K農業(快適・効率的・稼げる・かっこいい)を実践することを目的に、ラジコンやロボット、AIやICTなどのスマート農業技術の導入を推進しています。今回の実演会では、共同購入トラクターやアシストスーツ・環境負荷軽減機器を展示したほか、直進アシスト機能付き、または無人ロボットのトラクター・田植機、農業用ドローンやラジコン草刈り機の実演が行われました。農業機械課は今後もスマート農業に向けた取り組みを行っていきます。           7  11・9となり、出品牛全頭の平均11が2頭で、平均BMSNo.は「銀賞一席」に輝いた喜々津昭さん体験する参加者各メーカーの田植機を設置説明を聞く参加者ら

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