にしの風 2022年12月号
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次世代から引き継ぎたいと思ってもらえる産地を目指す高品質の秘訣は「定例会」と「果汁分析」多くの方へみかんを届けたい可能な限り差を小さくしています。表年は、適宜摘蕾、摘果を行い、収穫後は早めに樹勢を回復させ、樹がエネルギーを使いすぎないようにしています。裏年は、着果量が少なく品質が上がりにくいですが、品質の確保は最低限の管理ですので、植物成長調整剤の散布やシートマルチの被覆管理の徹底を行い品質の確保に努めています。約30年前に味っ子研究会が設立されました。JAながさき西海させぼ広域かんきつ部会には約280人が在籍していますが、当研究会はその中で主にまった組織となっており、現在26人の方が研究会に在籍しております。私たちは、若手生産者が経験を重ねて産地を盛り上げ、次の世代がみかんを作りたくなる産地作りを目指しています。ブランドみかんの「味っ子」をはじめ、美味しいみかんを作れるよう、毎月定例会を開催し、栽培技術向上のため情報交換を行っています。定例会で※ 表年、裏年とは……その年のみかんの実り具合のこと。さん実った年、 裏年はあまり実らなかった年のことで、表年と裏年を交互に繰り返します。表年は、たくは、先輩後輩関係なく意見を出し合い、良い意見を取り入れては挑戦し、栽培に活かしています。また、定期的に果汁を絞って糖度・酸度を測る「果汁分析」も行っています。検査結果を栽培の目安にしたり、最終分析の結果を基に各生産者の園地がブランド園かどうか決めたりなど、高品質なみかんを作る上で大切な作業です。私たちは関東・関西の市場で消費宣伝や、今年12月に幼稚園でみかんのプレゼント、インスタグラムの活用など、PR活動に特に力を入れています。今年は一部台風による影響を受けましたが、その後の天候に恵まれたので、消費者の皆さんに安心して届けられる良いみかんができました。生産者が愛情込めて作ったみかんを是非食べてもらいたいです!① 表面のキメが細かいもの② ヘタの色が緑でなく薄い黄色になったもの③ 切り口が小さいもの取材当日来て下さった味っ子研究会の皆さん立派に育ったみかんの樹「良いみかんができました」と話す廣瀬会長切った瞬間、みかんの爽やかな香りが広がりました20代・30代がメインの若手生産者が集     5  甘いみかんの見分け方

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