にしの風 2023年2月号
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24131月18、19日の2日間、雲仙市の県南家畜市場で令和5年初の子牛セリ市を開催しました。前回に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策として、入場者全員の細霧消毒と購買者および関係者の検温を実施。市場施設内では生産者と購買者のゾーンを分け、セリ場の立ち入り制限を行いました。初セリに際し行われた開会式には多くの購買者と関係者が出席し、JA全農ながさきの白石哲郎県本部長は「昨年の子牛取引頭数は前年を上回る実績となったが、生産者の経営は円安や原料価格の高騰など、物価上昇がもたらす景気後退により、これまでに経験したことのない大変厳しい農業情勢となっている。このような中、生産現場は不断の取り組みを行い、事業存続に向けた生産活動を続けている。今後もこの状況は長期化するため、気を引き締め、生産者・JAと共に歩み、市場運営の底上げをしていきたい」と挨拶しました。JA島原雲仙、JAながさき県央管内から黒毛和種の雌牛304頭、去勢牛386頭の合計690頭が上場。うち667頭が競り落とされ、平均価格は雌48万4,286円(前回比93%)、去勢65万8,946円(前回比100%)、総平均は58万4,316円(前回比98%)となりました。最高価格は雌が90万9,700円、去勢が103万1,800円でした。 県南家畜市場の山本達志所長は「新年初セリも購買者の皆様には多数のご来場と活発なご購買をいただいたことに感謝している。畜産業界にとって厳しい状況が続いているが、令和5年も引き続き産地一丸となって市場性の向上に努めていく。引き続き当市場をご愛顧賜りたい」と話しました。にしの風1 挨拶する白石県本部長 2 本年初めて競り落とされた子牛3 つなぎ場で待機する子牛 4子牛の取引価格を見守る生産者  3     トピックス平均価格58万4,316円で取引令和5年子牛初セリ市

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