にしの風 2023年4月号
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長崎みかん生産販売対策検討会3月期子牛セリ市裏年傾向の中、高単価を維持雌牛、過去最高価格で落札園芸部果樹課は3月13日、長崎県JA会館で長崎みかん生産販売対策検討会を開催し、令和4年産長崎みかんの販売実績が17,042㌧だったことを報告しました。市場関係者や生産者、JA、関係機関ら45人が出席しました。令和4年産長崎みかんは、裏年傾向だったことと、9月の台風被害を受けたことにより出荷量は落ち込みましたが、天候に恵まれたことから平年並みの品質で推移した結果、単価は、前回裏年傾向だった令和2年産より32円高い285円となりました。物価上昇に伴う消費者の購買意欲の減退により、果実の販売環境はさらに厳しくなることが予想される中、令和5年産は表年が予想されるため、令和6年産の生産量も見据えた隔年結果対策に取り組みます。また、出荷量の確保と高品質果実の安定生産を徹底するとともに、消費地のニーズを捉えた販売の実施や、消費宣伝を強化し、消費者へこれまで以上にPRを行うことで長崎みかん銘柄向上に努めます。木下満夫副本部長は「産地として引き続き正確な情報を市場の皆様に発信し、積極的な販売促進を行い、高騰する再生産価格を上回る販売に努める」と関係者へ向けて力強く話しました。3月18、19日、雲仙市の県南家畜市場で3月期子牛セリ市を開催しました。JA島原雲仙、JAながさき県央、JA長崎せいひ管内から黒毛和種の雌牛334頭、去勢牛401頭の合計735頭が上場。うち723頭が競り落とされ、平均価格は雌52万6,471円(前回比106%)、去勢70万3,010円(前回比110%)、総平均はで、最高価格は、雌は過去最高の223万5,200円、去勢は107万4,700円でした。前回に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策として、入場者全員の細霧消毒と購買者および関係者の検温を実施。市場施設内では生産者と購買者のゾーンを分け、セリ場の立ち入り制限を行いました。山本達志所長は「今回は歴代最高価格の雌牛が出たうえ、多数の購買者に活発な購買をいただき上げ相場となった。今後も購買者の皆様の期待に応えられる優良素牛の供給に努めていく」と話しました。1062万4,141円(前回比108%)        挨拶をする木下満夫副本部長3月期の子牛市場

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