にしの風 2023年5月号
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ということでまだ試行錯誤していますが、将来的に収量増に繋げていきたいです。栽培技術としては、まず土づくりにこだわっており、肥料も有機質肥料を施用しています。栽培品種は、サカタのタネの「かれん」を導入しています。この品種は、大玉で変形果が少なく、果肉がしっかりしており、酸味と甘味も兼ね備えていることが特徴です。また、10月の定植後、収穫・出荷期が12月から翌年7月までの長期間となります。特に、気温が上昇する春先以降は、こまめなハウス内の気温・湿度管理を行っており、ハウスを閉じている時も空気が滞留しないよう、10㌃あたり12基の循環扇を稼動させて、病害の発生が少なくなるようにしています。出荷先は、現在は、関西や中国地方、       51つだと考えています。福岡、県内を中心に出荷しています。特に、物流の2024年問題※を見据えて、新たに福岡市場への出荷を始めました。また、近年肥料をはじめとする経費の増大が課題となっていますが、できるだけ近場への出荷も対策の※ 輸送の2024年問題:働き方改革中部地区トマト部会の部会長に就任して2年目となります。本部会は24人で面積4・5㌶を栽培しています。また、本部会は中部集出荷場へコンテナで出荷し共同選果を行っており、生産者は生産管理と収穫に専念することが出来ています。部会の目標としては、さらなる品質の統一を図るべく、部会活動を強化しています。まずは、収量の向上です。10㌃あたり単収は現在17㌧ほどとなっていますが、今作から導入している環境制御技術などを駆使して、最終的に20㌧を超えるのが目標となっています。また、秀品率も、向上していきたいと思っています。サラダ等、生で食べることが多いと思いますが、スープやカレーに入れることもおすすめです。関連法によって、2024年4月1日から「トラックドライバーの時間外労働時間の上限規制」が実施され、結果的にドライバーの不足で荷物が運べなくなったり、輸送運賃が高騰するなどの問題発生が懸念されていること。栽培のこだわり物流の2024年問題を見据える生産者24人で組織松添部会長のこれからの目標おすすめの食べ方  同日取材した「NBCラジオ」スキッピーの後田さんによる試食の様子軒高2.5㍍、棟高5㍍の真新しいハウス真上に誘引 茎が伸びると紐を下げて高さを調節します

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