輪作や土づくりによる地力の維持品種は園地によって使い分け約180人で約180㌶の産地現状の課題寺田部会長の今後の目標おすすめの食べ方ばれいしょを主力に、レタスや玉葱などを輪作し、連作による地力の低下が起こらないようにしています。また、以前より緑肥作物による土壌改良の取組を行っていましたが、2年前から仲間内30人ほどでひまわりを導入しました。春ばれいしょの収穫後に播種し、7月ごろには綺麗なひまわり畑となります。ひまわりは、見た目だけでなく緑肥作物としても優秀で、年々拡大しています。輪作の中で課題となるのが、ばれいしょは土壌㏗が中性寄りだと、そうか病にかかりやすくなり、発病果は生果として出荷出来ません。そこで、前作がレタスなどの場合は、そうか病に強い品種「さんじゅう丸」を導入しています。この品種は、その他にも多収で、柔らかくまろやかで、調理時間が短いという特徴があります。主力の栽培品種は、「ニシユタカ」です。この品種は、多収で疫病や軟腐病に強い品種で、煮崩れしにくく、カレーやシチューなどの煮物におすすめです。県下でも主力の品種ですが、栽培上はそうか病に弱いという特徴があります。このため、主にこの2品種を、園地によって使い分けています。本産地のばれいしょ生産は60年の歴史があります。本産地は、幸いにも後継者が多数いて、市場にも一目置かれています。先人が築き上げてきたものを、20年後も続く未来のある産地として守っていきたいというのが部会の目標です。昨今、生産資材の高騰が課題で、特に肥料は倍近い値上がり状況となっています。このため、堆肥入り肥料の試験栽培など、低コスト資材の活用も視野に入れています。また、本産地は中山間地で1ケ所あたりの面積が狭く、圃場も点在しています。現在、基盤整備に向けた話し合いが進められています。毎日楽しく笑顔で、無理せず夫婦で 5思っています。ゆったりと生産を続けていきたいと 「ばれいしょの味噌汁」です。収穫期は、毎日朝夕に欠かさず食べています。立派に育ったばれいしょ同日取材「NBCテレビ Pint 美味しさ丸ごと長崎(5/30放送)」取材風景掘り取り後コンテナに詰め選果場で選別されます機械による掘り取りの様子
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