にしの風 2025年6月号
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主に育てているのは「ターザン」という品種。玉の締まりがよく、見た目もきれいで、加熱することで甘みが増すのが特徴です。うまく貯蔵できれば年末まで鮮度を保てます。今年からは「もみじ3号」という品種も試験的に栽培をしています。ターザンよりも■■日ほど収穫が遅くなるため、梅雨の時期と重なりやすいという課題はありますが、貯蔵性がさらに高く、3月頃まで出荷できるメリットがあります。ターザンとの組み合わせで早生の玉ねぎまで安定した供給を目指します。平戸の土壌は粘土質で水分を含みやすく、排水性の確保が栽培の大きな課題となっています。そのため、小川さんは土を機械でほぐし、水はけを良くする工夫をしています。加えて、病害虫の発生にも細心の注意を払い、必要に応じて適切な防除を行うことで、健康で見た目も良い玉ねぎを育てています。植え付けから収穫、選別まで、小川さんの畑では多くの作業が機械で行われています。これにより、広い面積でも効率的に作業ができ、収穫のタイミングを逃すことなく進められるのが強みです。しかし、機械だけに頼るのではなく、最終的な確認や微調整は人の目でしっかりと行います。葉や根の処理、皮や泥の除去、腐れのチェック、大きさごとの選別など、倉庫では細やかな工程を一つひとつ丁寧に行っています。栽培の主力は「ターザン」、挑戦の品種は「もみじ3号」平戸の土と向き合う、工夫の連続作業の多くは機械化。効率と品質を両立選別作業の様子選別作業の様子倉庫に保管されている約40tの玉ねぎ選別作業の様子   5甘みが引き立ち、玉ねぎ本来のおいしさを味わえます。もちろん、味噌汁や炒め物、サラダなどにもよく合い、まさに万能な“名わき役”。おすすめの玉ねぎ料理シンプルな玉ねぎの天ぷら

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