高温に負けない栽培への工夫毎日続く収穫と手作業の管理これからの目標田浦さんが栽培するのは「まりん」 5整する摘芯栽培を実践し、摘芯のタという品種です。収穫量が多く、果実の肥大も良いため安定した収穫が期待できます。植物の生長点である芽の先端を摘み取ることで成長を調イミングは親づるが十分に生育してから行い、子づるや孫づるの生育を促します。ハウスの中では、きゅうりが20㌢ほどに育った段階で収穫を行いますが、真夏の強い日差しや高温は大敵です。ハウスに遮光ネットを張ることで温度をやわらげ、上部潅水や地面を濡らしハウス内の温度を下げています。またマルチシートを活用し熱を遮断するなど、徹底した暑さ対策をしています。さらに風通しをよくするためにハウスを開放するなど、日々細やかな工夫を重ねています。きゅうりは定植から25日ほどで収穫が始まります。その後はほぼ毎日収穫が続き、取材で伺ったハウス(約えるそうです。収穫したきゅうりはトゲがしっかりあるものが新鮮な証です。鮮度が命の農産物だからこそ、早朝からの収穫と選別作業は欠かせません。また、病害虫対策も重要です。虫が発生すると株全体がダメになってしまうこともあるため、週に一度の消毒を徹底しています。葉の裏に薬液が行き渡るように、一株ごと下から上に吹き上げる作業を丁寧に行っています。異常のある株があった場合は根元から切り落とすこともあり、日々細かい観察を行い栽培しています。炎天下のハウス内での作業は過酷ですが、ご家族などに助けてもらいながら毎日管理を続けています。現在はきゅうりのほかにも多品目を栽培しており、作業の幅は広がっています。とはいえ、きゅうりは日々の成長が早く、暑さで収穫が追いつかないほどの時期もあります。それでも「現状を維持しながら、さらに収量を増やしていきたい」と目標を掲げ、一つ一つの作業を大切に積み重ね、より多くの人においしいきゅうりを届けられるように日々の栽培を行っています。ハウスの様子収穫前のきゅうりテレビ取材にも対応いただきました10㌃)では午前中のうちに収穫を終
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