ハダニピークを
作らない
防除プログラム

育苗期から本圃初期の
防除プログラム

チェック!

【注意1】 『ダニオーテフロアブル』を使用する場合、銅剤は子苗や本圃では使用しないでください。
【注意2】 天敵を導入している期間はハウス内湿度の管理に注意し、晴天日の昼間湿度50%以下が長期間継続する場合には、湿度維持のための対応を行います。

殺ダニ剤に加用する気門封鎖剤の例

殺ダニ剤(アグリメック、グレーシア乳剤、ダニオーテフロアブル)を散布するときには、
気門封鎖剤(例:ピタイチ、フーモン)を加用します。

イチゴ葉裏への薬剤の
付着性を高める

適切な使用液量を散布

子苗6,000株あたり100Lの使用液量を推奨しています。散布圧は、1.0〜1.5MPaを設定します。

参考データ
試験/使用液量とハダニ類の防除効果

出典:JA全農(2020年 福島県)

【圃場1-(1)防除】
5/11 アグリメック、 6/6 サフオイル乳剤、 7/6 グレーシア乳剤、8/10 サフオイル乳剤、 8/22 アグリメック、 8/27 モベントフロアブル、 10/9 ダニオーテフロアブル、 10/13 サフオイル乳剤、 10/24 ミヤコバンカー
【圃場1-(2)防除】
5/11 アグリメック、 6/6 サフオイル乳剤、 7/6 グレーシア乳剤、8/10 サフオイル乳剤、 8/22 アグリメック、 8/27 モベントフロアブル、 10/9 ダニオーテフロアブル、 10/13 サフオイル乳剤、 10/24ミヤコバンカー、 11/24 サフオイル乳剤、 11/29 カネマイトフロアブル、 1/22サフオイル乳剤、マイトコーネフロアブル、 2/8サフオイル乳剤、 3/1 サフオイル乳剤、 3/26 エコピタ液剤
【圃場2防除】
5/13アグリメック、 7/7 グレーシア乳剤、 8/18 アグリメック、8/30 モベントフロアブル、 10/15 ダニオーテフロアブル、 10/23 ミヤコバンカー

ポイント

子苗6,000株あたり100Lを散布することで、ハダニ類の発生を抑えることができました。

育苗期間中から防除を徹底

ハダニ類は通常葉裏に存在するので、薬剤が葉裏に付着しないと効果が発揮できません。育苗期の苗の方が、本圃の苗よりも薬剤が付着しやすいので、育苗期間中からハダニ類の発生を抑えることが重要です。

〈育苗期の子苗〉
葉数が少なく、茎が立っている
〈本圃の苗〉
葉数が多く、重なっている
参考データ
試験/本圃後期の薬剤散布時のイチゴ葉裏への付着率

出典:JA全農(2017年 愛知県)
※使用薬剤:エコピタ液剤 100倍希釈

ポイント

本圃後期においては、付着しやすい外側の葉裏でも付着率は最大75%程度でした。

気門封鎖剤の使用

ガイド 1

殺卵活性の高い
サフオイル®乳剤を使用

  • ・防除効果を安定させるために、適切な使用液量を散布します(100L/6,000株)。
  • ・サフオイル乳剤に、湿展性の高い展着剤『まくぴか』等を加用すると、均一に広がるので
    乾きやすくなり、薬害リスクを軽減できます。
  • ・育苗期では晴天日の夕方に、本圃では午前中に散布することが大切です。
参考データ
試験/育苗期にサフオイル乳剤を散布した際の使用液量と防除効果

品種:あまおう(福岡県)、
ゆめのか(長崎県)
出典:JA全農(2022年 福岡県・長崎県)

ポイント

展着剤を加用して適切な使用液量を散布することで、防除効果が高まりました。

ガイド 2

殺ダニ剤に気門封鎖剤を加用

  • ・殺ダニ剤(アグリメック、グレーシア乳剤、ダニオーテフロアブル)を散布するときには、
    気門封鎖剤(例:ピタイチ、フーモン)を加用します。
    加用することによる、相乗効果の事例も確認しています。
  • ・殺ダニ剤に気門封鎖剤を加用する時は、展着剤を使用する必要はありません。
参考データ
試験/アグリメックに軽度な抵抗性を示すハダニを対象にしたアグリメックと気門封鎖剤による防除効果

出典:シンジェンタジャパン(2022年)

ポイント

アグリメックに軽度な抵抗性を示すハダニを対象にした試験では、
気門封鎖剤を加用した場合に防除価が高まる結果になりました。

モベント®フロアブルと
チリガブリ®の使い方

ガイド 1

モベント®フロアブル灌注の使い方

  • ・苗をコンテナに”隙間なく”詰めてから、コンテナを”隙間なく”配置して、
    頭上灌注しましょう。ただし、作業工程の都合により、実施できない場合は、「手元ストッパー付きの動噴」を使用することで、灌注する際の薬液ロスを抑えることができます。
  • ・防除効果を安定させるため、12ページの防除プログラムの通り、灌注前にアグリメック、灌注後にサフオイル乳剤を使用しましょう。
参考データ
試験/モベントフロアブル灌注によるハダニ防除効果

品種:いちごさん(佐賀県)、
あまおう(福岡県)
出典:JA全農(2021年 佐賀県・福岡県)

ポイント

灌注当日の朝は、灌水をしないでください。防除効果が低下する可能性があります。

ガイド 2

チリガブリ®の使い方

  • ・製品を受け取った後、速やかに放飼しましょう。
  • ・ハダニ類の発生初期に放飼しましょう。
    また、ハダニ類の発生している場所に多めに放飼しましょう。
ハダニ防除プログラムの例

2月上中旬に、ハダニ類が局所的に残っていた場合は、ダニオーテフロアブル(2,000倍)+気門封鎖剤を圃場全体に散布します。その後、早い時期にチリガブリを放飼しましょう。

  • ・チリカブリダニが定着した場合、放飼3~4週間後頃には、チリカブリダニの増加と
    ハダニ類の減少が確認できます。
  • ・チリガブリ導入後は、チリカブリダニに影響のある化学農薬を使用しないでください。
ナミハダニを捕食する
チリカブリダニ

化学農薬の天敵への影響評価

  • ①カブリダニ類への各種薬剤の影響を確認したうえで、
    化学農薬を選択しましょう。
  • ②JA全農では、石原産業(株)・石原バイオサイエンス(株)と連携して、
    最新の試験データに基づき、影響を評価しています。
防除プログラムで使用する
薬剤の影響評価

●評価は、あくまでも目安であり、圃場条件(温度、降雨、紫外線量など)で変化します。

※グレーシア乳剤の評価はC4ですが、10月中旬~11月上旬のミヤコバンカー設置日との間隔が約110日であり、薬剤影響が小さいことを確認しています。
バンカーシート 薬剤影響総合評価
  • A

    天敵に影響が小さい剤。いつでもバンカーシートとの併用が可

  • A’

    2週連続散布不可

  • B

    天敵にやや影響がある剤

    【ミヤコバンカー】
    バンカシート設置前または設置後2週間以内であれば併用可
    ただし、6・7・8月の高温期においては、1週間以内とする
    【スワルバンカー】
    バンカーシート設置前または設置1週間以内であれば併用可
  • C1

    天敵に影響がある剤。バンカーシート設置1週間前まで使用可能。以降は使用不可

  • C2

    天敵に影響がある剤。バンカーシート設置3週間前まで使用可能。以降は使用不可

  • C3

    天敵に影響がある剤。バンカーシート設置6週間前まで使用可能。以降は使用不可

  • C4

    天敵に影響がある剤。バンカーシートとの併用は不可