愛南町の山間部で池田さんは繁殖を中心とした畜産を行っており、母牛を４２頭、子牛１５頭、肥育牛を３頭飼育しています。牛たちはゆったりとした雰囲気の中、リラックスして静かにすごしていました。
池田さんは工業系の大学在外中、このまま大学を卒業し一般企業に勤めることを考えるとつまらないと思い始めました。その頃、お祖父様が牛を飼育しており「儲けるも損するも腕次第」といわれたのをきっかけに畜産に興味を抱き、お祖父様の元で１年間仕事をし、その後宮崎大学畜産別科で１年研修を受け、畜産業に就きました。畜産は自分がやったらやった分だけ牛が恩返しをしてくれると池田さん。また、食べてもらって「おいしい」と笑顔をつくれる職業だとも話してくれました。
牛が大好きと池田さん。一頭一頭に名前をつけ、大切に飼育しています。現在、畜産業界は高齢化に伴い、倒産や牛の飼育頭数減で牛肉の値段が上昇してきているので、将来は、６次産業化を行い、リーズナブルな価格で地元の人に牛肉を提供できるようにしたいと、熱い思いを語ってくれました。

2016年11月20日放送

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