八幡浜市は温暖な気候と急峻な傾斜地を生かした柑橘栽培が盛んな場所です。ここで菊池さんは、甘平をハウスで７．５ａ、露地で２．５ｈａ栽培しています。取材したハウスは、東向きの斜面に建っているので朝日がよく当たり、水はけもよい、菊池さんご自慢の場所です。
甘平栽培にとって一番大切なのは、夏場の水の管理。乾燥が続いた後に水分を与えすぎると皮の成長が追い付かず裂果（果皮が破れる事）してしまうので、適度なかん水が必要です。菊池さんは、品種登録された平成１９年からいち早く甘平に取り組んでおり、その経験とみかん農家として培ってきた技術を栽培に生かしているそうです。
甘平は愛媛県オリジナル品種で、名前の通り甘く、偏平な形をしており、シャキッ、プチプチとした食感が特徴です。おいしい甘平の見分け方は、紅が濃く、果皮がきめこまやかで軸が細いもの。この冬は、こたつでみかんではなく、こたつでほっこりしながら甘平を食べてみませんか。

2015年2月7日放送

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