子供の成長と牛乳

東京都荒川区立ひぐらし小学校栄養士 宮島 則子 先生

公立小学校という教育の最前線で食育指導に情熱を注ぐ傍ら、雑誌連載などでも活躍中の宮島則子先生に、食育授業の一コマ、そして牛乳の話をうかがいました。

命の温もりと食、そして牛乳

食材から食文化まで、総合的な食育学習に力を入れている本校では、給食を「生きた教材」ととらえています。牛乳に関してもカルシウムの作用や骨粗しょう症の怖さを教えているので、多くの子が頑張って飲んでいますよ。一方、「嫌い~」と残してしまう子も、やはりいます。しかし一昨年開催した「わくわくモーモースクール」(※)の後は、牛乳の残量が大幅に減ったんです。

牛の乳房、そして乳房に浮き出ている血管に触れて、命の温かさを感じてほしくて、乳搾りを全員に体験してもらいました。牛は乳を作る機械ではないんです。人間と同じで、出産して初めてお乳が出る。そして本来は子牛が飲むお乳を、我々がいただいている。そんな牛乳の背景にある命の存在に、生徒たちは実体験を通して気付いたのでしょう。

※酪農家が乳牛と共に学校を訪問する出張授業。
   関東生乳販売農業協同組合連合会及び地域交流牧場全国連絡会関東ブロックが主催。

ミルクで目指そう!幸せ家族

ご家庭でもぜひ牛乳を飲んでほしいですね。お子さんに飲んでもらうために大切なのは、牛乳が成長期に欠かせない食品であることをお母さんご自身がまず理解し、冷蔵庫に牛乳を欠かさないこと。子供たちの話を聞いても、家に牛乳がある子は、自然と手が伸びているようですから。また、牛乳を使った料理に親子で挑戦してはいかがですか?

料理といってもミルクゼリーや杏仁豆腐なら簡単! 牛乳が苦手でもデザートなら抵抗も少ないと思いますよ。親子での料理は子供の脳の働きを活発にしますし、「よくできたね」と褒めてあげれば、親子の絆も深まります。楽しくて、体に良くて美味しくて、いいことづくしだと思いますよ。

<プロフィール>

みやじま・のりこ/学校での食育指導の傍ら、食育関連講演のパネリスト等も務める。雑誌『Edu』(小学館)に「みんなで完食!カリスマ学校栄養士 のり子先生の給食便り」を連載中。

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