農作物病害虫発生予察情報(特殊報第1号)
2022年01月11日
トピックス
営農支援事業
徳島県病害虫防除所より発生予察情報が更新されましたのでお知らせします。
Ⅰ 特殊報第1号
(一部抜粋)
▼1 病害虫名: 基腐病 学名:Diaporthe destruens (Harter)Hirooka,Minosh.&Rossman
2 作物名: サツマイモ(かんしょ)
3 被害
(1)葉が赤変,黄変し生育不良となる。茎は地際部から,暗褐色から黒色に変色し,
塊根の「なり首」部分から腐敗が拡大,塊根全体に広がる。
なお,塊根は収穫時に無病徴でも,貯蔵中に腐敗することがある。
(2)表層に微少な黒点粒状の柄子殻が形成され,降雨等により柄子殻内部から多量の
胞子が漏出する。胞子は,激しい風雨による飛散やほ場の停滞水によって健全な
周辺株に広がって感染する。
(3)本病は,罹病したつるや塊根で伝搬する。また,植物残さ上で越冬し,
翌年の伝染源となる。
(4)本菌の宿主植物は,ヒルガオ科植物(サツマイモ等)である。
4 防除対策
(1)ほ場に病原菌を侵入させないため,出自不明の苗は使用しない等,育苗時からの
防除を徹底する。
(2)排水不良なほ場で発生しやすいため,排水対策を十分に行う。
(3)本病原菌は,サツマイモの残さで越冬し,翌年の第一次伝染源となるため,
残さは,ほ場から持ち出し,適切に処分する。