親子で楽しむ酪農の仕事に関する豆知識

牛の乳搾りで、出てくるミルクの温かさに驚いた経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、その乳房に筋やこぶが浮き出ていたことにお気づきでしたか? 実はこれが牛乳と大いに関係があるのです。今回は牛のお乳の仕組み、そして酪農家たちの仕事について学びます。

Q牛のお乳は、何でできている?

牛の乳房に浮き出た筋やこぶ――これは牛の血管なのですが、実はこの血管を流れる血液こそが、私たちが普段何気なく飲んでいる牛乳の源なのです。

胃を経て消化吸収された栄養素は、血液によって全身へ運ばれます。その中でも乳房へ運ばれた血液は、血管を通じて乳房の中にある乳腺細胞というところに栄養を運びます。その乳腺細胞が、血液中の栄養素を取り込んでお乳の成分を作り出すのです。

牛乳1パック分のお乳をつくるのに必要な血液はなんと400~500リットル。母牛は一日に20~30リットル分のお乳を作り出す事から、単純計算すると、毎日約1万リットルもの血液を乳房に送り込んでいることになります。母牛はお乳をつくるために、こんなに頑張っているのです。

搾りたての牛乳の温かさは、母牛の体を流れる血液の温かさ――牛乳を飲むということは、子牛に対する命のいとなみの結果をいただくことだといえるのではないでしょうか。また、えさが血液になり、血液が牛乳になるということは、母牛の食べた物や健康状態が、お乳の味や質に直接影響を与える事を意味します。そのため酪農家はえさの与え方や種類、体調管理や環境について、まるでわが子のように一頭一頭ごとに細心の注意を払って世話をしているのです。

搾乳の方法

ミルカーという機械を使い、1日2~3回行います。その際、細菌汚染を防ぐため機械の殺菌・洗浄の管理は勿論、牛自体についても、搾乳前には乳頭を殺菌して清潔に保ち、搾乳後にも乳頭の殺菌を行い、細菌による炎症を防ぎます。酪農家は、牛の健康のため、そして安全な牛乳のために、このような沢山の細やかな作業を日々行っているのです。

Aお母さん牛の血液から牛乳はできています。

*(社)中央酪農会議 作成協力

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