それには3年の歳月がかかるとともに、
子牛を産んでからは毎日搾乳(乳しぼり)をする必要があり、
生乳生産は急に増やしたり減らしたりすることはできません。
一方で牛乳・乳製品の需要は季節などの変動があることに加え、
牛乳の需要は年々低下しています。
そこで生乳の生産量日本一かつ需給調整に大切な役割を担う北海道酪農を、
牛乳・乳製品の消費拡大により応援するため第7弾のテーマとしました。
北海道酪農応援
生乳の生産量日本一の北海道。
国産乳製品の大半が北海道の生乳から作られるなど、生乳の需給調整において大切な役割を担う酪農王国。
- 産地
- 北海道
歴史
北海道の基幹産業となった酪農
北海道の酪農は、明治時代の開拓政策の一環として本格的に始まりました。政府主導で乳牛や飼育技術が導入され、試験牧場や農学校が設立されるなど、酪農を根付かせるための基盤づくりが進められました。
戦後は、国民の栄養改善を目的とした政策や学校給食への牛乳導入を背景に、生乳の需要が拡大しました。これに対応するため、集乳・加工・流通の仕組みが整備され、酪農は北海道の基幹産業の一つとして発展していきます。また、乳牛の改良や飼養管理技術の進歩により、生産の安定化と効率化が進みました。
産地
酪農に適した気候と広大な土地
乳牛は寒さに強く、暑さに弱い生き物です。餌となる牧草を育てるための広大な土地も必要なことから、北海道全域で飼育されており、特に北部や東部では酪農が盛んに行われています。
北海道の乳牛の飼養頭数は約83万頭(2025年12月現在)で、全国の約6割を占め、都府県が減少傾向にあるなか、北海道は増加傾向にあります。
生乳は毎日生産されるものの、鮮度が重要であり、速やかに冷却が必要となります。そして殺菌処理され、様々な製品となります。中でもバターやチーズなど乳製品向け用原料としては、北海道産の生乳が約9割使用されています。
牛乳・乳製品の魅力
食卓を彩る牛乳・乳製品
生乳とは、搾乳したままの牛の乳のことです。この生乳を殺菌するなどの処理を施したものが牛乳で、さらに濃縮、乾燥、発酵といった加工を行うことで、バターや粉乳、チーズ、ヨーグルトなど、さまざまな乳製品に生まれ変わります。
それぞれの製品は、食感や味、用途、栄養価が異なり、多様な食品や飲料に使われ、私たちの食卓を彩っています。
一方で、乳製品の中でも、バターの製造と同時に生じる脱脂粉乳などは、供給過多に陥りやすいという課題があります。脱脂粉乳は、生乳から脂肪分と水分を取り除いて粉状にしたもので、常温で保存でき、約1年の保存が可能です。脂肪やエネルギーが少ない一方で、たんぱく質やカルシウムを効率よく摂取できるという特長があります。
酪農家の声
健康な土を作り、健康なエサを与え、
健康な牛を育て、健康なミルクを搾る
私たち酪農家の役割は、牛を健康に育てて安全な生乳を生産することです。
牛たちは、私たち人間のために毎日生乳を作ってくれますが、蛇口ではないので簡単に止めたり開いたりすることはできません。また、季節によっては乳成分が変化し、特に冬は脂肪分が高いためホットミルクで飲むことがオススメです。ぜひ多くの方に牛乳、乳製品を楽しんでもらえたら、嬉しいです。
山岸牧場/北出 愛さん・敦人さん