離島の地域産業として離島の人々のくらしを守っています。
離島が育む自然なおいしさである黒糖を、商品を通じて応援すべく、
「沖縄県産黒糖」を協議会第4弾のテーマとしました。
沖縄県産 黒糖
沖縄県の離島に欠かせない地域産業
- 産地
- 沖縄県
- 製糖時期
- 11月~3月
歴史
400年もの歴史をもつ沖縄県産黒糖
沖縄が琉球国だった1623年。「琉球の五偉人」の一人である第二尚氏王統琉球王国の士族・儀間真常が中国(当時は清)に遣いを送り、砂糖の製造方法を学ばせたのがはじまりとされています。
その後、沖縄ではさとうきびは基幹作物として栽培が続けられ、現在、沖縄県の耕地面積の約半分を占めています。そのうちの大半は上白糖などの原料(粗糖)となるため、黒糖になるのは5~6%ほどと希少です。
出典:沖縄を代表する特産品“沖縄黒糖”/内閣府ホームページをもとに作成
産地
離島農家の暮らしを支えるさとうきび栽培と製糖
黒糖の原料であるさとうきびは、台風や干ばつなどの厳しい気象条件に強いため、沖縄県の農家の約7割がさとうきびを栽培しています。
特に沖縄の離島では、さとうきびに代わる作物はなく、そのさとうきびを原料とした沖縄県産黒糖は、小規模離島である8島(伊平屋島、伊江島、粟国島、多良間島、小浜島、西表島、波照間島、与那国島)でしか生産されていません。
離島の小規模な黒糖生産工場の稼働を守ることは、離島の生産者の暮らしを守ることにつながっています。
沖縄県産黒糖の魅力
無精製で環境にやさしく、味わい異なる8島の黒糖
さとうきびの搾り汁を煮詰めてそのまま固めたものが「黒糖」です。さとうきびから作られる砂糖の中でも、最も加工度が低く、唯一無精製のため、さとうきび由来のミネラルやカルシウムなど大切な栄養分を含んでいます。
また、沖縄県産黒糖の生産では、さとうきびの搾りかすを燃料に使用し、その際に出た灰は畑に戻すなど、ごみを出さない資源循環型の製造を行っています。さとうきびの成長によるCo2吸収も含め、黒糖はカーボンニュートラルで環境にやさしい食品です。
なかでも沖縄県の離島、伊平屋島、伊江島、粟国島、多良間島、小浜島、西表島、波照間島、与那国島の8島でつくられた黒糖は「沖縄黒糖」として登録商標しており、ブランド力を高めています。土壌や地形の違いによって味も異なるため、8島それぞれ個性豊かな黒糖を楽しむことができます。
黒糖の製造は、毎年12月から4月まで。
そこで、11月13日に黒糖の原料であるさとうきびの生産者や
黒糖工場などの黒糖製造にかかわる関係者をお招きし、
沖縄県伊江島の伊江村黒糖工場で産地交流会を実施しました。
黒糖製造を前にエールの気持ちを込めて、
黒糖カレーのふるまいなどをおこないました。
主催 |
ニッポンエールプロジェクト協議会 ((株)伊藤園、(株)不二家、山崎製パン(株)、 協同乳業(株)、全国農協食品(株)、JA全農) |
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共催 | JAおきなわ |
特別協賛 | ハウス食品(株)(カレールウ提供) |
協力 | 伊江村 |
伊江島産黒糖30kgの黒糖割りを皮切りに、産地交流会はスタート。伊江島産黒糖を使ったフレンチシェフ由井恵一氏による特製の黒糖カレーと伊江島産冬瓜の酢漬けがふるまわれました。「黒糖入りだから甘いと思ったら、コクがあって食べやすい。」など参加した皆様には大変喜んでいただきました。
また、ニッポンエールプロジェクト協議会の取り組みとして黒糖を使用した商品を開発した各メーカーも参加し、商品の試飲・試食や、商品にまつわるクイズラリーをおこないました。今回の産地交流会を通して、引き続き、黒糖を使用した商品の開発や販売への想いを強くしました。
(左からJA全農戸井チーフオフィサー、齊藤専務、伊江島さとうきび生産組合内間組合長、沖縄県伊江村名城村長、JAおきなわ安谷屋専務)
消費者の皆様からいただいた産地へのメッセージをお届け