中でも広島県は全国の半分以上を占める一大産地です。
太陽と海が育む広島の宝物「瀬戸内広島レモン」を未来へつなぐため、
協議会第5弾のテーマとしました。
瀬戸内広島レモン
瀬戸内の温暖な気候に育まれ、黄金色に輝くレモン。
腐敗防止剤や鮮度保持剤(ワックス)を使用せず、皮ごと使用しても安全・安心なレモンです。
- 産地
- 広島県
- 旬
-
10~12月
グリーンレモン
1月~6月
イエローレモン
7月~9月
ハウスレモン

歴史
明治時代から100年以上続くレモンづくり
レモンの原産地はインド北部で、日本には明治時代に渡ってきたといわれています。広島県でのレモンの栽培は、1898年に和歌山県から購入したネーブルの苗木に混入していたレモンの苗木3本を、試しに植えたのが始まりといわれています。レモンの栽培は、急激に普及しましたが、1964年の「レモン輸入自由化」や大寒波などにより、国産のレモンは一時激減しました。その後、安全・安心な国産への需要回帰により徐々に販売面積や生産量を増やしてきました。
産地
温暖な気候の賜物
広島県は、レモンの生産量国内シェア51%(2021年現在)を誇る日本一の産地です。特に、瀬戸内の島しょ部(大小さまざまな島)は、台風の襲来頻度や年間降水量が低く、温暖な気候と温度変化の少ない海に囲まれ冬の最低気温も下がりにくいことから、レモンの栽培に適しています。
未来へつなぐ活動
新規就農者がチャレンジできる農園づくり
新たな担い手を育成するため、2018年JA広島果実連(株)が広島県佐木島に鷺浦農園を設置しました。この農園では、レモン団地を整備し、収穫が安定するまで管理、その後新規就農者に作業を委託をします。「機械も必要ない、なにも準備しなくてもそのまま飛び込んでこれる農園にしたい」そんな思いを込め、新規就農者への門戸を広げ、瀬戸内広島レモンの生産拡大につなげています。
国産レモンの振興のため、
ニッポンエールプロジェクト協議会は
広島県佐木島でレモン苗の植樹を行い、
産地の方々と交流を図りました。
主催 |
・佐木島果樹産地活性化協議会 ・JA広島果実連(株) ・ニッポンエールプロジェクト協議会 ((株)伊藤園、大関(株)、久米仙酒造(株)、チチヤス(株)、 ハウス食品(株)、(株)ピックルスコーポレーション、 (株)不二家、山崎製パン(株)、協同乳業(株)、 全国農協食品(株)) |
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新規就農者の経営安定や担い手の規模拡大のため、2018年にJA広島果実連(株)が広島県三原市の佐木島に鷺浦農園(レモン農園)を設置しました。そこから10haのレモンの地域の果樹園や荒廃園を整備し、レモン苗を植え、第3ほ場まで増やしてきました。今回、新たに第4ほ場を整備したことから、その圃場に佐木島果樹産地活性化協議会や三原市、地元の方々に加え、各メーカーも参加し、レモンの苗を約200本植え付けました。
その後、昼食とともに各メーカーから商品開発された商品を共に味わいつつ、交流を図りました。今回の植樹・産地交流会を通して、引き続き、国産レモンを使用した商品の開発や販売への想いを強くしました。

(左から三原市経済部 植村部長、JA広島果実連(株) 恩田取締役社長、JAひろしま 田中代表理事組合長、佐木島果樹産地活性化協議会 山根会長、JA全農 齊藤専務、(株)伊藤園 執行役員 中四国・九州地域営業本部 品川本部長)




