主食となる米を中心に野菜や果実、畜産物など様々な品目を生産しています。
その東北の素晴らしい農畜産物を商品を通じて応援すべく、
「東北産地応援」を協議会第三弾のテーマとしました。
秋田県産 北限の桃
大自然に囲まれ育った「北限の桃」
- 産地
- 秋田県
- 出荷時期
- 8月~9月頃
歴史
なぜ「北限の桃」なのか
秋田県鹿角市は果樹栽培が盛んで、古くからリンゴの産地でしたが、気象災害などの被害によるリンゴ栽培の改善策として、生産者が桃の栽培を導入したのが桃栽培の始まりです。JA、市や県、生産者が一体となって栽培面積100ヘクタール構想を掲げ、光センサーの導入や苗木の補助など産地づくりに取り組み「北限の桃」のブランドを確立。2003年に商標登録されました。「北限」の由来は、最北の産地という意味ではなく、主力品種の「川中島白桃」が主要産地から2週間ほど遅い9月上旬~中旬が収穫盛期となり、全国の市場への出荷が一番遅いことから名付けられました。
産地
丹精こめて大切に育てられた
①生育期間の降水量が少ないこと、②日照時間が長いこと、③昼と夜の温度差が大きいこと、これら3つの条件が揃うことで、糖分が蓄積されやすく甘くておいしい桃ができます。「北限の桃」はこのような条件のもとで大切に育てられます。また、光センサー選果により糖度、色、大きさが選別され、これらの基準を満たした桃のみが「北限の桃」として市場に出荷されます。全国の市場で桃が品薄となる頃に収穫される事から希少価値が高いこともあり、より多くの出荷を求められています。
「北限の桃」とは
おいしい桃の食べ方
鹿角市では9月の日照時間が長く、降水量が少ないため、着色が良く、甘くておいしい桃ができあがります。
また、おいしい召し上がり方としては、果実を手のひらで持った時にやわらかく感じた時が食べ頃で、桃特有のあまい香りがします。また、冷蔵庫で冷やす場合は1~2時間程度冷やすとおいしく食べられます。冷やしすぎると桃特有の甘味が損なわれるので注意してください。
青森県産 にんにく
生産量日本一!青森県産にんにく
- 産地
- 青森県
- 出荷時期
- 6月~7月
歴史
青森県産にんにくについて
本県のにんにくは全国一位の生産量を誇り、国内出荷量の約7割を占めています。
その栽培は昭和37年から田子町で本格的に始まり、水田転換政策により昭和40年代後半から全県に拡大しました。大玉で一片が大きく、身が引き締まって雪のような白さが特徴です。
産地
青森県産にんにくの特徴
全県的に栽培がされており、十和田市が全国一位の生産量となっています。
9月から10月にかけて植え付け、翌年の6月から7月にかけて収穫をされます。
雪の下で越冬し、厳しい寒さの中じっくりと育つことから、糖分をたっぷりと蓄えたにんにくが栽培されています。
美味しい食べ方・見分け方
一粒一粒が大きい青森県産にんにく
海外の品種と比較して、りん片の数が少なく一粒一粒が大きいことが特徴です。
一般的ににんにくは乾燥をして流通をしていますが、収穫の始まる6月から1ヶ月程度は乾燥していない「生にんにく」を味わうことができます。
乾燥品と比較してみずみずしく、香りも際立っています。
青森県産 ふじりんご
日本一のりんご生産県青森で生産量が
一番多い「ふじ」
- 産地
- 青森県
- 出荷時期
- 無袋11月~5月
有袋4月~8月
歴史
青森で誕生した「ふじ」世界シェア
ナンバー1の品種
80 年前に青森県藤崎町で誕生した「ふじ」は、見た目の美しさと抜群の食味を兼ね備え、消費者の圧倒的支持を得てまたたく間に広がり、日本だけではなく、世界各国で栽培されています。日本発の農林水産物がこれほどまでに世界的規模で広まった例は他に見当たらず、いかに「ふじ」という品種が世界のりんご産業に貢献している品種であるかが窺い知れます。また、青森県で「ふじ」の生産量がトップになってから、未だに「ふじ」を超えるような品種は登場していません。それだけ「ふじ」が完成された品種といえ、「りんご界の絶対王者」という名に相応しい品種です。
産地
日本一の生産量を誇る産地
全国のりんご生産量の約6割が青森県産りんご。栽培面積・生産量ともに日本一です。
昼夜の温度差が大きく、冷涼な気候がりんご栽培に適しています。
りんごの栽培は作業のほとんどが手作業によって行われており、その中には相当の熟練を要する作業もあります。
青森のりんごづくりは熟練の技をもつ生産者によって支えられています。また、青森県にはりんごを冷却するだけではなく、同時に呼吸作用を調整し収穫時の鮮度を長期間保つことができる「CA貯蔵」があり、国内への周年供給を可能にしています。海外へはアジアを中心に需要が高く、2022年産の国産りんご輸出量は初めて4万t(青森県はそのうち9割)を超えました。
「ふじ」の魅力
食味が良好なりんごの王様
果肉はシャキシャキと歯ごたえのよい食感で果汁が豊富、甘酸のバランスに優れ、食味良好です。無袋栽培(サンふじ)の場合、糖度が高く蜜が入りやすくなります。 有袋栽培(ふじ)の場合、果皮が薄く皮ごと食べやすいうえ、貯蔵性が高くなるといった特長があります。
青森県産 世界一りんご
大玉の「世界一」りんご
- 産地
- 青森県
- 出荷時期
- 11月上旬から1月下旬
産地
日本一の生産量を誇る産地
全国のりんご生産量の約6割が青森県産りんご。栽培面積・生産量ともに日本一です。 昼夜の温度差が大きく、冷涼な気候がりんご栽培に適しています。 りんごの栽培は作業のほとんどが手作業によって行われており、その中には相当の熟練を要する作業もあります。 青森のりんごづくりは熟練の技をもつ生産者によって支えられています。また、青森県にはりんごを冷却するだけではなく、同時に呼吸作用を調整し収穫時の鮮度を長期間保つことができる「CA貯蔵」があり、国内への周年供給を可能にしています。海外へはアジアを中心に需要が高く、2022年産の国産りんご輸出量は初めて4万t(青森県はそのうち9割)を超えました。
「世界一」の魅力
果汁たっぷり、さっぱりした甘さ
りんごの中でも最高クラスに大きい「世界一」。大きさは500g程度ととても大きい品種で、発表された当初、「世界一大きいりんごだ」と宣伝されたことから、そのまま品種名になりました。円錐形で、果皮には鈍紅色に紅色の縞が入っています。果肉はやや硬めですがきめ細やかで食べ応えがあります。一口食べるとたっぷりの果汁が口に広がり、酸味が控えめで、香り・甘みのある品種です。
山形県産 佐藤錦
瑞々しい宝石のような輝きを放つ山形県のさくらんぼ
- 産地
- 山形県
- 出荷時期
- ハウス栽培4〜5月 露地栽培6月〜7月
歴史
山形県だから生まれた人気の「佐藤錦」
さくらんぼはバラ科サクラ属の果樹で、1868年に日本へ渡来しました。
日本全国で試作されましたが、どの地域も育成が難しく、霜害や台風被害の少ない山形県だけが実績をあげました。
人気の品種「佐藤錦」は、山形県東根市の佐藤栄助氏が生みの親。1912年に「黄玉」と「ナポレオン」を交配し、約10年もの歳月をかけて誕生しました。この佐藤氏の功績と当時珍重されていた砂糖のような甘さから、1928年に「佐藤錦」と命名され、世に広まりました。
産地
山々に抱かれた地で、大事に大事に育てられる、日本一のさくらんぼ
山形県を代表する果実「さくらんぼ」。山形県は、全国のさくらんぼの生産量の約75%を占める日本一の産地です。12月~3月の樹がまだ眠っている冬の間に、日当たりを良くするための「剪定」に始まり、大きくておいしい実をならせるために花芽を間引く「摘芽」。
4月下旬~5月上旬の真っ白でかわいらしい花が咲く頃になると、ミツバチやマメコバチの力を借りたり、生産者の方々が“毛ばたき”による「受粉」を行います。その後、雨に濡れないように「雨よけ被覆(あまよけひふく)」を経て、6月中旬~7月上旬に実が真っ赤に色づいて甘さが増したら収穫が始まります。
まだ日の昇らない朝早くから、一個一個丁寧に、人の手で摘み取られ、色合いや大きさで分けられます。厳しいチェックをクリアしたものだけが、きれいに手詰めされて消費地に出荷されます。収穫後も、次の年の花芽を育てるため、樹を病気や虫から守るために手入れをします。さくらんぼは、一年を通して生産者の方々に大切に育てられています。
「佐藤錦」の魅力
ルビーのように輝く「佐藤錦」
さくらんぼ日本一の生産量を誇る山形県において、栽培品種の中でも「佐藤錦」は、県内栽培の約70%と主力となっています。
色鮮やかな紅色がまるでルビーのように輝き、実は果肉が厚く、甘味と酸味のバランスが抜群。しかもどれを取っても味にバラつきが無いという隙の無さまで兼ね備えている品種です。
山形県産 ネットメロン
庄内砂丘が育む夏の味覚ネットメロン
- 産地
- 山形県
- 出荷時期
- 6月~8月
歴史
山形で育てられたネットメロンの歴史
メロンは、明治初期にアメリカから日本に伝わったと言われています。
山形県の庄内地域のメロン栽培は、防砂林に囲まれた砂丘地に、1918年から植えられたという記録が残っています。本格的な栽培は昭和初期から始まり、順調に数を増やしていましたが、戦時下に入り、栽培中断を余儀なくされました。そんな苦難の時代を乗り越え、1962年に「プリンスメロン」が発表されると、食味の良さから庄内でも導入されていき、山形県はメロンの産地としての地位を確立しました。
この後、アールス系メロンと交配した露地栽培のネット系メロン(ネットメロン)の新品種が次々と登場。そのなかの一つ「アンデスメロン」は、高い評価を得て、山形県内のメロン栽培の主流を占めることになりました。また、1998年に発表されたJA鶴岡オリジナル品種の「鶴姫」も「アンデスメロン」同様、高く評価されています。さっぱりとした甘さが特長の青肉の「鶴姫メロン」、鮮やかなオレンジ色でコクがある甘さが特長の赤肉の「鶴姫レッドメロン」。どちらも糖度の高さと食味の良さから人気が高まっています。今回、「東北産地応援」として使用している山形県産メロンピューレは「アンデスメロン」と「鶴姫メロン」を使用しています。
産地
ネットメロンがおいしく育つ山形の風土
山形県のメロンの生産量は、全国第4位(2023年時点)で、夏場のメロン市場を山形県が支えていいます。メイン産地である庄内砂丘は山形県の日本海側で南北約30km広がる日本有数の砂丘で、松林により整然と区切られています。そんな庄内砂丘で作られたメロンがおいしい理由は主に二つ。一つ目は水はけが良いこと。湿度に弱いメロンには好都合の土地となっています。水分がコントロールしやすくなり、瑞々しいメロンができます。二つ目は昼と夜の温度差。これが大きいと、ネットの張りが良くなり、糖度が高く果肉が濃密なメロンができます。
美味しい食べ方・見分け方
メロンを一番美味しく食べるには
メロンは収穫後、20~25℃くらいの温度で追熟させてから食べます。食べ頃の見分け方は、メロンのお尻の周りを軽く押してみて少し弾力を感じ、甘い香りが強くなってきたら。ツル付きのメロンの場合は、追熟が進むとツルが細くしおれてきます。追熟していることが確認できたら、食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やしてから食べてみてください。ちなみにおいしいネットメロンの見分け方はネット(網目)に注目するのがポイントです。良いメロンはまるく綺麗に太っていくので、ネットも細かく均一に入っていきます。
山形県産 だだちゃ豆
限られた地域でしか生産されない希少な枝豆
- 産地
- 山形県
- 出荷時期
- 8月中旬~9月上旬
歴史
江戸時代から守り伝えてきた歴史
「だだちゃ」とは、庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」という意味です。その昔、城下町・鶴岡が庄内藩だった頃、枝豆好きな殿様が城下から毎日持ち寄らせては、「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」と聞いていたことから、「だだちゃ豆」と呼ばれるようになったといわれています。江戸時代から鶴岡の農家が大切に守り伝えてきた味は、今や全国的に知られる味となりました。
産地
生産から流通まで一貫して貫かれる温度管理
収穫適期はほんの一瞬。さらに天候に左右されるうえ、収穫時間にも制限があるため、作業は夜が明けないうちからライトを照らして行われます。枝豆は暑さに弱くデリケートで、炎暑の中収穫すると豆が熱をもって蒸れて腐ってしまいます。そのため、午前10時から午後3時の炎天下では収穫しないようにするなど、とても気を使います。新鮮さを保つために収穫したらすぐ作業場に運び、枝からさやを取ります。その後ひとさやずつ選別・袋詰めして保冷庫に入れて保管し、朝採りのものはその日のうちに出荷。出荷場でも保冷庫に入れ、出荷のトラックも保冷車と、しっかり温度管理されて届けられます。“旬の一番美味しい時期に食べてほしい”それが生産から流通まで一貫して貫かれる「だだちゃ豆」づくりの美味しさのこだわりです。
「だだちゃ豆」とは
鮮度が命、甘みと旨みが口にひろがる枝豆
「だだちゃ豆」は、鶴岡周辺の限られた地域で江戸時代から農家が大切に守り生産されてきた枝豆の「在来種」です。外皮が褐色がかり、表面のうぶ毛が茶色で、くびれも深い見た目です。ゆで上がる頃にはとうもろこしのような甘い香りが漂い、食べると甘みと旨みがどんどん口の中に広がり、食べ始めたらもうやめられなくなるほどです。収穫時期は、早生豆など一部早く出回る品種もありますが、8月の旧盆の頃から9月上旬までのごく短い期間です。
山形県産 りんご
美味多彩なりんご
- 産地
- 山形県
- 出荷時期
- 9月~12月
歴史
山形県産りんごの歴史
山形県の主力品種「ふじ」は、半分に割ると真ん中に黄色い蜜がたっぷり。これは、昭和45年に初めて山形県が取り組んだ「無袋栽培」の恩恵によるものです。栽培の手間の省力化を目的に「無袋栽培」を導入し、技術面でも地道な研究がすすめられた結果、「無袋ふじ」は、有袋栽培の時と比べて甘味が強く酸味とのバランスも良好な仕上がりとなりました。山形県には、「ふじ」のほかに「シナノスート」、「つがる」、「王林」、山形県オリジナル品種の「秋陽」など多彩な品種が栽培され、全国第4位の生産量を誇っています。
産地
山形県産りんごに蜜が多く入る秘密
山形県は、昼夜の寒暖差が大きく、果物を育てるのに適した気候であり、りんご栽培にとっても非常に恵まれた環境です。熟していく段階で大量のソルビトール(糖アルコールの一部)が細胞の隙間にあふれ出します。これが蜜となり、完熟度に比例し増加します。多くの産地で出荷時期と気候条件とのかね合いで、蜜が入る前に収穫せざるをえないケースが多い中、山形県は、りんご本来の美味しさが生ずる完熟期と収穫期がみごとに合致し、蜜がたっぷり入ったりんごが出荷できるという恵まれた土地柄なのです。
美味しい食べ方・見分け方
美味しいりんごの見分け方
美味しいりんごの見分け方は、4つポイントがあります。1つ目は、りんごは太陽の光を浴びることで赤くなり、糖度が高くなります。全体的に赤くつやのあるりんごは甘味が強い証拠です。2つ目は、りんごの「おしり」を見てください。おしりが「あめ色(黄色っぽく透き通っている)」のりんごは、完熟したサインです。3つ目は、同じ大きさのものでも、ずっしりと重いりんごのほうが蜜がたっぷり入っているといわれています。4つ目は、りんごの「つる」は、太くしっかりしているものを選ぶとよいです。
青森県産 ごぼう
ごぼう特有の香りが高い青森県産ごぼう
- 産地
- 青森県
- 出荷時期
- 8月~5月
歴史
薬膳として伝来したごぼう
ごぼうはアジア・ヨーロッパの原産とされており、日本へは薬膳として伝来したともいわれています。ながいもの栽培が盛んな本県において、輪作体系の一つとしてごぼう栽培が始まりました。機械化も進み現在も作付けが増えています。
産地
ごぼうの栽培に適した風土
特に三八上北地域で盛んに栽培されており、三沢市の生産量が日本一となっています。
夏に冷たく湿った北東風(ヤマセ)が吹くため、冷害の影響を受けにくい根菜類の栽培が多く作付けされています。
また、栽培をする畑は石などが少なく柔らかい、黒ぼく土という土壌であったことも根菜類の栽培に適しています。
青森県産ごぼうの特徴
肉質が柔らかく香りが高い
青森県産ごぼう
ごぼうには大きく分けて長根種と短根種があり、青森県は長根種が栽培されています。
主に柳川理想という品種が栽培されており、他品種と比較して収穫期間が長く、播種時期をずらしながら長期間の出荷に対応しています。
また、肉質が柔らかくごぼう特有の香りが高いという特徴があります。
山形県産 尾花沢すいか
山形が誇る「尾花沢すいか」
- 産地
- 山形県
- 出荷時期
- 7月~8月
歴史
すいかの歴史と伝来
すいかの原産地はアフリカ南部のカラハリ砂漠。日本には安土桃山時代に渡来したと言われています。明治時代に入ると欧米から多数の品種が入り、次第に普及していきました。
すいかのなかでも「尾花沢すいか」とは、山形県の尾花沢市を中心とした地域でとれるすいかの総称です。昭和初期から作付けされ、昭和60年代ごろまでは、地域ごとに「花笠すいか」「べにばな西瓜」などのブランドで販売されていましたが、現在は「尾花沢すいか」のブランド名で統一し、『祭ばやし』、『夏ごのみ』等の品種がメインで作られています。
産地
「尾花沢すいか」をおいしくする山形の風土と生産者の努力
「尾花沢すいか」の産地は盆地であることから、昼夜の寒暖の差が大きいのが特徴です。昼は暖かい気候と十分な光がすいかの光合成を盛んにし、養分がたっぷり作られ、夜は低温によりすいかの呼吸が抑えられることで、昼に蓄えられた養分が使われることがなく、すいかの糖分へとなります。これが「尾花沢すいか」おいしさの秘訣です。
さらに、選果場の基準で糖度が11度に達していないすいかは「尾花沢すいか」として販売することができません。また、中に空洞が入っていないかなども大型選果機を設置した選果場で厳しく検査され、合格したすいかだけが「尾花沢すいか」として市場に出回ります。
おいしい食べ方・見分け方
おいしいすいかの見分け方
おいしいすいかを見分けるポイントは2つあります。1つ目は「見た目」。縞模様がくっきりしており、つやが良く、お尻のオヘソ部分が大きいものを選ぶのがコツです。2つ目は「果肉の色」。切ったときに果肉の色が鮮やかで、種が黒々としており、果肉の赤と皮の白い部分の境がくっきりしているか、着目してみてください。
福島県産 あかつき桃
福島県主力の品種で果肉は緻密で
果汁たっぷり
- 産地
- 福島県
- 出荷時期
- 7月下旬~8月上旬
歴史
福島県といえば”桃”のイメージを生んだ「あかつき」
昭和27年、当時の農林省果樹試験場で、「白桃」に「白鳳」を交配して育成された桃は、『れ-13』という個体番号がつけられました。肥大が弱く全国の各産地が栽培に断念する中、福島県で粘り強く試験栽培が継続され、昭和53年に「あかつき」と命名されました。名の由来は、ふたつあると言われており、ひとつは、赤く美しい色と早い時期に収穫できる桃にちなんで、「夜明けを表す意」。もうひとつは、江戸時代から受け継がれる福島市の伝統行事「信夫三山暁まいり」からと言われています。
産地
盆地特有の寒暖差ある福島の気候が育む上質な味
福島県の中でも県北地域は、果樹の栽培が盛んなエリアです。盆地特有の地形・気候を活かし、さくらんぼ、桃、梨やぶどう、りんごと年間を通じて様々な果実を生産しています。夏は暑く、冬は寒く、その寒暖差のある気候がおいしい果実を育みます。特に、夏の果実の王様である桃は、たっぷりの日差しを浴びて栽培されています。「あかつき」は無袋栽培で育てられているため、太陽の光をたくさん吸収し、甘みの強い果実に仕上がります。
「あかつき」の魅力
「KING OF PEACH」な味わい
福島県で生産されている桃のうち、約50%が「あかつき」です。緻密な肉質と、果汁がたっぷりで甘みの強い味わいが特徴です。ジュルッと果汁があふれる果実は、食べる桃ジュースのような感覚で、地元のみならず全国で愛される人気の高い品種です。県内では他にも、福島県オリジナル品種の「はつひめ」や、かためな食感がおいしい「まどか」、甘みと酸味のバランスが良い「川中島白桃」と7~9月まで様々な品種が楽しめます。
青森県産 まっしぐら
米づくりにとことんこだわった
「まっしぐら」
- 産地
- 青森県
- 出荷時期
- 9月
歴史
県内で広く栽培されているお米
「まっしぐら」
青森を代表するお米の一つである「まっしぐら」。2006年にデビューし、今では県内で広く栽培されています。あおもり米の品質・食味の追求に「まっしぐら」に、そして、きまじめに取り組んでいく気持ちをこめ、名付けられました。
産地
青森県の大地が育む「あおもり米」
肥沃な青森の大地に育まれた豊かな水系と雄大なる山々、そして、やさしく健やかな気候風土がもたらす、自然力に培われ収穫される「あおもり米」。青森県では、稲作経営の体質強化と水田農業を担う経営体の育成に取り組むとともに、良食味・高品質生産や安全・安心な米づくりを推進し、「あおもり米」全体の評価向上に取り組んでいます。「あおもり米」の中でも作付面積が多く主力となっているのが「まっしぐら」です。
「まっしぐら」とは
笑顔と心をつなぐ「まっしぐら」
いもち病に強く、収量性や他品種とのブレンド特性に優れていることから、青森県内全体の約8割で作付されている主力品種です。全国の飲食店などでも広く使用されており、食味の良さはもちろんのこと、白くつやのある炊き上がり、粒ぞろい・粒張りが良いのが特徴です。ふっくらホクホクとつややかに、愛情たっぷりに育まれ、作る人と食べる人の笑顔と心をつなぐお米です。
山形県産 つや姫
山形が誇るブランド米「つや姫」
- 産地
- 山形県
- 出荷時期
- 10月中旬~
歴史
「つや姫」誕生ヒストリー
日本一を誇るブナの原生林が育む滋養に満ちた水系、先人の知恵と四季鮮やかな山形の風土が生んだ、日本の美味しいお米のルーツとなる品種「亀ノ尾」。
その正当な系譜から、10年もの開発期間を経て2010年に誕生しました。県民投票の結果と「白さ」や「つや」に優れている品種特性などを踏まえて、「つや姫」と名づけられました。
産地
山形の自然と米作りへの情熱でつくられるおいしいお米
山形県は、奥羽山脈がオホーツク海や太平洋からのヤマセ(冷たい風)をさえぎるため、 冷害が起こりにくい地域です。さらに、昼と夜の温度差が大きいため、昼間に太陽の光からできた栄養分を、涼しい夜の間に稲穂に蓄えることができます。また、冬にたくさん降る雪が、春になると雪どけ水となって山から川へ流れ、豊かな水の恵みをもたらしています。山形県では昔から、米づくりに情熱を注いできた農家が多くいました。その気質は今でも引き継がれ、米作りに情熱をかけ、「本当においしいお米をつくりたい」というこだわりが、米どころ山形を育てたのです。
「つや姫」の魅力
4つの厳しい基準をクリアした特別なお米「つや姫」
際立つ「粒の大きさ」「白い輝き」「旨さ」「香り」「粘り」は、ごはんそのものがご馳走。味わうほどに至福の喜びに満たされます。山形の農の匠が丹精込めて育てる、安全で、おいしさを極めた特別なお米。日本中の、何よりも「白いごはん」が大好きな人にお届けしたいお米です。
<厳しい4つの基準>
1.栽培適地
「栽培適地マップ」を定め、気象・地理条件等により選定した
「最適地」「適地」で栽培しています。
2.栽培基準
栽培基準を有機栽培米・特別栽培米等に限定し、安全・安心な栽培体系に取り組んでいます。
3.生産者認定
ブランド化戦略推進本部が認定し、限定された生産者が栽培しています。つや姫生産者認定委員会は、栽培を希望する生産者の栽培条件や栽培実績を判定し、毎年約5,000人の生産者を認定しています。
4.品質基準
山形県下全域でのタンパク値による品質基準を定めています。
岩手県産 ぶどう(ワイン向け)
自然の恵みを受け育ったぶどう
- 産地
- 岩手県
- 出荷時期
- 8月~10月
自然
霊峰、早池峰山の恵み
岩手県の中央を流れる北上川の東部に位置する岩手県花巻市大迫町、この地には霊峰「早池峰山」があり、その周りの土地に自然の恵みを与えています。大迫町は傾斜地が多く年間降雨量が少なめです。そんなぶどうの生育に適した土壌と気候が相まって個性豊かなぶどうが栽培されており、ワインの原料の中心にもなっています。
産地
おいしいぶどうが出来上がるために
1月、雪の積もった畑の中で、枝の選定が始まります。春になるとぶどう畑では雨よけのため一斉にビニールかけの作業に入ります。
その後、枝の形を整え、太陽の光と散布剤がぶどうの木全体にまんべんなくかかるようにするため枝誘引を実施。果実同士が潰し合わないようにするため、未熟な緑の実を取り除く、適粒を行います。そして秋になると収穫となります。このように、醸造用ぶどう生産者が安心・安全で良質なぶどう栽培に努めています。
特徴
芳醇な香りと深みのある味わい
主産地である岩手県花巻市大迫町のぶどうは、芳醇な香りと深みのある味わいが特徴です。大迫町は山に囲まれた盆地のため朝晩の寒暖差があり果実の生育に適しており、味の濃いぶどうができやすいと言われています。品質をしっかり確認し、貯蔵・熟成されたぶどうから、おいしいワインができあがります。
宮城県産 蔵王チーズ
蔵王の大地の恵みが育むナチュラルチーズ
- 産地
- 宮城県
- 出荷時期
- 通年
歴史
先人から受け継いできた開拓の歴史
蔵王の麓になだらかに広がる七日原高原。江戸時代には馬を育成する牧場がありました。明治以降、乳牛も飼育されるようになり、戦後は南太平洋パラオから引き揚げてきた人々によって開拓が進められ、東北有数の酪農地帯に発展しました。1964年に神奈川県から移転してきた酪農電化センターは、さらに原野を切り拓いて酪農の研究に取組み、1980年に蔵王酪農センターと改称してナチュラルチーズの製造を始めました。
製法
国産チーズの草分け「蔵王チーズ」
「蔵王チーズ」は、蔵王酪農センターが製造するクリーム、モツァレラ、ゴーダ、パニールなど各種ナチュラルチーズの総称です。宮城県蔵王山麓産の生乳を主原料とし、40年以上にわたり積み上げてきた繊細な技術によって作られています。また、蔵王酪農センターは、全国の酪農家やチーズ工房のためにナチュラルチーズ製造技術研修会を開催するなど、国産チーズの普及と品質向上にも力を尽くしています。
「蔵王チーズ」の魅力
国産食材の美味しさを引き立てる蔵王クリームチーズ
蔵王山麓産の生乳とクリームを厳選した乳酸菌で発酵させ、爽やかな酸味と滑らかな食感に仕上げた「蔵王クリームチーズ」は、蔵王チーズを代表する非熟成・軟質チーズです。生乳の美味しさそのままの濃厚な風味は、フルーツや香辛料と合わせてパンやチーズケーキなどの材料としてはもちろん、鰹節や海苔、明太子といった和の素材との相性も抜群。国産食材の美味しさを引き立てるチーズです。
岩手県産 ひとめぼれ
見て美しさに一目惚れ、食べておいしさに一目惚れ
- 産地
- 岩手県
- 出荷時期
- 10月中旬~
歴史
冷害に悩まされた東北の救世主
「ひとめぼれ」は、「コシヒカリ」と「初星(はつぼし)」を両親として1991年に宮城県古川農業試験場で誕生しました。
冷害にとても強く、味とかおりが良く、ねばりの強いお米です。出会ったとたん見た目の美しさとそのおいしさにひとめぼれしてしまうことがその名の由来で全国38000件以上の応募の中から選ばれました。
産地
きれいな水と大地の恵みを最大限に生かしたお米作り
おいしいお米を作るのに、大切なのは水と土。岩手県では河川の水質を調べるため、川にすむさまざまな生物の生息状況の調査を行っています。この結果、岩手県は「きれいな水」と判定された地点の割合は8割を超え、良好な河川環境が保たれています(岩手県「令和3年度 水生生物調査結果」による)。そして、堆厩肥の施用量は、全国トップクラス。大地の恵みを最大限に生かした元気な土は、岩手県のお米のおいしさの源です。
「ひとめぼれ」の魅力
冷涼な東北地方に適した冷害に強い品種
「ひとめぼれ」は冷害に強く、つや・香り・食感・食味ともに優れたお米です。
粘りと甘みがある品種で和洋中のどの料理にも合い、また、冷めても美味しいためお弁当にもおすすめです。岩手県の代表銘柄で、県央部以南を中心に生産されています。
また、全国でも「コシヒカリ」に次いで2番目に作付け量および流通量が多い品種で、市場においても人気な品種です。