ところが、購入・利用経験率および認知率が低く、
また近年の気候変動により、収穫量が減少しています。
甘酸っぱくてジューシーで魅惑的な山梨の芸術品「すもも」を、
日本全国に広め、未来につなぎたいという想いから、
協議会第6弾のテーマとしました。
山梨県産すもも
フルーツ王国山梨県の中でも、日本一の生産量のすもも。
皮ごと食べることができ甘酸っぱくジューシーな味わいは山梨県が誇る魅惑の芸術品。
- 産地
- 山梨県
- 旬
-
6月中旬~ 大石早生
7月中旬~ サマーエンジェル
7月下旬~ 貴陽
8月上旬~ 太陽
8月中旬~ 皇寿

歴史
江戸時代から続く山梨県のすもも栽培
すももは、日本すもも(プラム)と西洋すもも(プルーン)などに大別され、日本すももは中国原産で奈良時代に日本に渡ってきたといわれています。
山梨県のすもも栽培の歴史は古く、江戸時代から現在の南アルプス市落合地区での栽培の記録が残されています。この時代のすももは当時「甲州大巴旦杏(こうしゅうだいはたんきょう)」と呼ばれ、明治時代に入ってこのすももがアメリカに渡り、品種改良を重ね、様々な品種が育成されて、大正時代の末期に日本に戻り現在に至っています。
産地
農産物栽培に適した盆地特有の気候
山梨県は、「フルーツ王国」や「果実の郷」などと呼ばれ、日本国内でも有数の果実の生産地です。昼と夜の一日の気温差が大きく、年間の日照時間が日本一長い、年間の降水量が少ない、という内陸性気候で、おいしい農産物の栽培に適しています。
なかでもすももの収穫量は日本一で、全国の約3割のシェアを誇ります。世界一大きいすももとしてかつてギネスブックに登録されたこともある「貴陽」、山梨県のオリジナル品種「サマービュート」、「サマーエンジェル」「皇寿」など新しい品種も栽培が増えています。
品種
リレー形式で楽しめるすもも
山梨県内のすももは、6月から8月下旬まで様々な品種が時期をずらしながらリレー形式で出荷されます。日本で最も栽培されている小ぶりでジューシーな「大石早生(おおいしわせ)」から始まり、大玉で鮮やかな紅色が特徴の「サマーエンジェル」、極大玉で糖度が高い「貴陽(きよう)」、やや片目で日持ちがする紫色の「太陽」、「貴陽」から枝分けれして生まれた「皇寿(こうじゅ)」など様々な品種をお楽しみください。
おいしい食べ方
熟したすももを冷やして皮ごと!
果皮に色むらや傷がなく、張りと弾力があり、きれいな円形で、持ったときに重さがあるものがおすすめです。ただし、すももはとてもデリケートなのであまり触らないようにしましょう。また果皮に白い粉(ブルーム)が付いているものは新鮮です。また、よい香りがすると食べごろのサイン。食べる1時間前に冷やし、皮ごと食べるのがおすすめです。
もしまだ硬く熟していない場合には、常温で保存し追熟させましょう(※品種等によって追熟しない場合もあります)。また、完熟したすももは新聞紙や紙袋に入れて冷蔵庫で保存し、なるべく早く(3~5日以内)に食べることをおすすめします。
生産者の声
「おいしい」が何より嬉しい
すももは、酸味があるので暑い時などにもさっぱりするし、糖度もあるので甘くてとてもジューシーでおいしいです。特に「貴陽」や「皇寿」は桃みたいに大きくて、食べ応えもあっていいですよ。
すももは、寒い時期には剪定作業で準備し、春に花が咲いたころ受粉作業を行います。「貴陽」や「皇寿」などの品種は、そのあと摘果(間引き)して、雨や劣化を避けるために一玉一玉傘掛け作業を行います。作業的にもいろいろ大変なところがありますが、収穫時期を迎えた時の鮮やかな色、それを見るのが楽しみです。また出荷して消費者の方々の手に渡って「美味しかった」と言ってもらえれることが何より嬉しいですね。