「夏にたくさん食べたいものは?」「夏の食卓に並ぶ食べ物は?」
…なんて聞かれたら「枝豆!」と答える新潟県民は多いことでしょう。
枝豆は新潟の夏になくてはならない存在で、子どもから大人までみんな大好き。
大きなザルに山盛りされた枝豆が、食卓や居酒屋さんのテーブルに並ぶ光景は夏の風物詩。
おいしいからお皿にあるだけ、どんどん食べてしまうんです。
では、そのおいしさのヒミツをお教えしましょう。
※取材協力:小林祐樹さん(しろねえだまめ部会 副部会長)
新潟県産の枝豆のおいしさとは?
まず、新潟県産枝豆の“おいしさ”とは何かといえば、甘みとコクがあって、香りが豊かなこと。
鍋で茹でた枝豆をザルにあげたときに立ち上る、甘い香りの湯気が食欲を刺激します。



なぜ、おいしいのか?
それは新潟という地域性と生産者の努力の賜物。
では、具体的に紹介していきましょう。




日照時間が長いと、養分がしっかり蓄積されて旨味が増します。5~10月の新潟の日照時間の合計は東京よりも長く、最も枝豆が成長する時期にたっぷり日光を浴びて育ちます。


収穫するタイミングも大きなポイント。茶豆の場合、豆が八分程度のやや小ぶりなうちに収穫しますが、それは糖分やアミノ酸の含有量が最も多いから。新潟の枝豆は収量や見た目よりも、食味を優先しているんです。
※一部品種では収穫適期が異なります。




食味の低下を防ぐため、多くの産地で早朝や夕方など涼しいうちに収穫します。さらに収穫後、品温を下げた状態で県内外へ流通させるなど、鮮度保持に取り組んでいます。


新潟県内各地には枝豆生産者による組合があり、生産者同士で食べ比べをしたり、新しい品種について研究したり、よりおいしい枝豆を作るための努力を重ねています。地道な努力を惜しまない県民性が旨さの向上につながっています。
