「おけさ柿」は種のない渋柿で、「平核無(ひらたねなし)」、「刀根早生(とねわせ)」という品種があります。
刀根早生は平核無の突然変異によってできた品種で、平核無よりもやや早く収穫できます。育成者の名前から「刀根早生」と命名されました。
平核無の原木は、新潟市秋葉区古田(旧 新津市)に現存し、推定樹齢は370年を超えています。新潟県文化財にも指定され、今も実をつけ続けています。
また、おけさ柿は種がなく、越後の七不思議(逆さ竹、焼鮒など)に次いで8番目に不思議なことから、別名「八珍柿(はっちんがき)」とも言われています。
現在は、新潟県内のJAにいがた岩船(村上市)、JA新潟かがやき(阿賀野市、新潟市秋葉区、新潟市西蒲区)、JA佐渡(佐渡市)、JA羽茂(佐渡市)、JA柏崎(柏崎市)の管内で生産されています。
殆どのJAでは、おけさ柿専用の選果場で渋抜き処理をし、その後外観や大きさを区分けし出荷しています。
「おけさ柿」の名称は、JAの出荷場から出荷される柿だけが名乗ることができる決まりで、“おけさ”は、出荷の6割以上を占める佐渡ヶ島の民謡「佐渡おけさ」に由来しています。
取材協力:おけさ柿生産者 本間恒彦さん
新潟市西蒲区、角田山の麓でおけさ柿を作って約半世紀の本間さんに、おけさ柿づくりへの想いや苦労をお聞きしました。
「冬場の剪定から始まり、5月からの摘蕾(てきらい)、摘果(てきか)、そして秋の収穫まで作業は一年間休みなしで続きます。手間がかかる果物ですが、きちんと商品として世に送り出せたとき、安心するとともに感謝の気持ちでいっぱいになります。
おけさ柿は甘くておいしいので、若い方をはじめ、たくさんの方々に食べていただきたいですね」
おいしい柿づくりのために心掛けていることは、「良い葉を育てること」と語る本間さん。「健康な葉を育てれば自ずと良い柿が育ちます。良い葉を育てるには良い根が必要で、土づくりにもこだわってきました」
人間と同じように柿の木にも一本一本、個性があるという。「土壌によって性格が異なるんです。暴れん坊は生育をコントロールするのが大変で(笑)」
おけさ柿は糖度のばらつきが少ないのも特徴。「硬め、柔らかめなど好みのタイミングで食べてほしいですね」
今回ご登場していただいた本間さんに、おけさ柿の皮の剥き方をアドバイスしていただきました。
手のひらでクルクルっと手早く器用に剥く姿が印象的でした。
種がないから剥くのがラクなのもうれしいですね。
まずヘタを取り除きます。持ち手で柿を回しながら切っていきます。
その後、ヘタがあった方から皮をクルクル回しながら剥いていきます。
最後は食べやすいサイズに切り分けます。おけさ柿は種がないからスムーズに包丁が入りますよ。
おけさ柿 | 1個(柔らかめ) |
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牛乳 | 150cc |
生クリーム | 50cc |
砂糖 | 大さじ1~2 |
調理時間:5分(おけさ柿の冷凍時間を除く)
おけさ柿 | 4個 |
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クリームチーズ | 60g |
白練りごま | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ2 |
塩 | 少々 |
調理時間:10分