平成19年9月20日

全国農業協同組合連合会(JA全農)


平成19年10〜12月期の配合飼料供給価格について



 平成19年10〜12月期の配合飼料供給価格については、以下の飼料原料・外国為替情勢などを踏まえ、平成19年7〜9月期に対し、全国全畜種総平均トン当たり約400円値下げすることを決定しました。
 なお、改定額は、地域別・畜種別・銘柄別に異なります。

現在の情勢は以下のとおりです。
1. 飼料穀物
   とうもろこしのシカゴ定期は、昨年9月以降急増するエタノール需要や堅調な輸出需要により期末在庫率が低水準になるとの見込みから急騰し、2月下旬には一時430セント/ブッシェル(9月限)を超える水準となったが、シカゴ定期の急騰によりとうもろこし作付面積が拡大するとの予測から下落した。
 新穀の作付けを終了して以降、天候に左右される相場展開となり、6月中旬天候が高温乾燥になるとの懸念から一時420セント/ブッシェル(9月限)を超える水準まで急騰したが、その後産地に適度な降雨があって以降急落し、現在330セント/ブッシェル(9月限)前後で推移している。
 今後のシカゴ定期は、依然として旺盛な米国内需要に加え、輸出需要が増加していることから堅調な展開が見込まれる。
   
2. 蛋白質原料
   大豆粕の相場(シカゴ定期基準)は、昨年9月以降とうもろこし作付面積の増加により大豆作付面積が減少し期末在庫率が前年より低下するとの見込みから上昇し、6月以降240ドル/トン(7月限)台で推移していたが、米国産大豆の生育にとって重要な夏の天候が高温乾燥になるとの予報から作柄悪化懸念が強まり、一時280ドル/トン(9月限)を超える水準まで上昇した。その後産地の降雨により下落し、現在は250ドル/トン(9月限)前後で推移している。
 国内大豆粕価格は、円高の影響により、前期に比べ値下がりすると見込まれる。
   
3. 海上運賃
   米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、中国を中心とした粗鋼生産量の拡大にともない鉄鋼原料輸送需要が増大したことにより上昇し、6月上旬には70ドル/トン台後半で推移していたが、鉄鋼原料の輸送需要が一層旺盛になったこと、豪州における石炭船の滞船が依然として継続していることから上昇し、現在は90ドル/トン台後半まで急騰している。
 今後も、中国での粗鋼生産が続伸する見通しであることから、強含みに推移すると見込まれる。
   
4. 外国為替
   外国為替は、日米欧の金利差を背景とした円売りにより円安が進み6月下旬には124円台となったが、米国で信用力の低い借り手向け住宅ローン問題(サブプライムローン問題)が発生し、投資ファンドや金融機関の損失が表面化すると、8月中旬には世界的な株価暴落が起こり、これまでの円借り取引が縮小し円の買戻しが進み、現在は116円前後で推移している。
 今後は、為替市場や株式市場が不安定になっていることから、サブプライムローン問題の動向を見極めながら一進一退の展開が見込まれる。
   
 5. その他原料
   ふすまなどの糟糠類は、飼料用の需要が旺盛で需給は引き締まり相場は上昇している。また、動物油脂も、輸入価格の高騰により国内産の需要が増加し相場は上昇している。
   
   以上から、海上運賃、糟糠類などの値上がりがあるものの、外国為替の円高、とうもろこしシカゴ定期の下落により、10〜12月期の配合飼料価格は前期価格に対し値下げとなる。

以 上


  


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