佐田岬半島の傾斜地を利用した段々畑で阿部さんは清見を８０ａ、他にデコポンやサンフルーツなどの柑橘を全部で２ｈａ栽培しています。清見は果肉がやわらかくジューシー、糖度が高く、特有のオレンジの香りも魅力的な柑橘です。デコポンやはるみ、せとかの母親にあたります。
阿部さんは就農４年目の２１歳。中学２年生の時に地元の街並みや人々が支えてくれる暖かさ、祖父母の農業をしている姿を見て地元に残って就農することを決意しました。農業の努力をしたらいい結果が返ってくることも魅力に感じたそうです。また、一年一年気象条件等違うので、自分で考え工夫し、作業できるところも楽しいと阿部さん。ただ、一年を通して様々な作業があるので、作業のタイミングを逃すとダメになってしまうという緊張感もあるそうです。
農業について伺うと、人生における究極のミッションだと阿部さん。柑橘の結果は年に１度しか出ない、自分の人生でもあと５０～６０回くらいしか結果を得られないけれど、その中で消費者においしい清見を届けたいそうです。これからも生産量日本一の三崎産の清見を守っていきたいと、語ってくれました。

2017年3月19日放送

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