3-Rとは
地域の魅力を未来に伝えるために
3-R(さん・あーる)は
生まれました。
「3-R」とは、「耕畜連携」による資源循環型農業で生産された
農畜産物や加工品のブランドです。
畜産業で出た堆肥を「資源(肥料)」として「再利用」する資源循環・耕畜連携の取り組みを「繰り返し」ていくことで、
地域の環境保全と持続可能な農業を目指しています。
耕畜連携 とは
米や野菜等を生産している耕種農家へ畜産農家から堆肥を供給したり、
逆に転作田等で飼料作物を生産し,畜産農家の家畜の飼料として供給するなど、
耕種サイドと畜産サイドの連携を図ることをいいます。
中でも飼料用稲は、転作田を水田として利用できるため、注目されています。
※1 家畜への飼料に飼料米や飼料用稲を用いることで耕作放棄地を抑制し、田園風景を守ります。
※2 畜産堆肥の利用は、土壌の機能を高めて持続可能な農地を作り上げ、生物多様性の維持にもつながり、里山を守ります。
3-Rが環境保全につながる理由
3-Rの商品を選ぶと、なぜ環境保全につながるのでしょうか。
それは、3-R(耕畜連携)が農地を守ることにつながり、
その農地には、環境を守る様々な機能があるからです。
今、農業の生産基盤をめぐる状況はどうなっているのでしょうか
生産基盤となる耕地面積の推移
農地面積が減少し、荒廃農地が増加しています。
農地面積の推移
荒廃農地面積の推移
災害発生などの悪影響が懸念されています。
荒廃農地は農業生産力の低下のみならず、鳥獣害や病害虫の発生、
土砂災害発生、不法投棄の誘発、景観の悪化など、私たちの暮らしに悪影響を及ぼしています。
食料生産を支える肥料原料の情勢
わが国は、化学肥料原料の大半を輸入に頼っています。
食料生産を支える肥料原料の自給率
大半を輸入に依存
出典:農林水産省・令和3年9月説明資料
肥料原料を輸入する一方、
資源である家畜排せつ物を
活用しきれていません
家畜排せつ物の中でも、特に豚や鶏の排せつ物は活用が十分に進んでいません。そのため国内で活用または
処理をしきれなかった家畜排せつ物は、国外に輸出して処理するケースもあります。
畜産たい肥による「土づくり」の必要性も
高まっています。
化学肥料は、農業の生産性の向上を図り、収量を確保する上での重要な生産資材です。一方で、化学肥料に偏重した施肥による地力の低下や土壌養分バランスの不均衡は、連作障害などを引き起こすこともあることから、畜産たい肥を適切に活用した土づくりへのニーズが高まっています。
このような状況の中、持続可能な農業を実現し、
環境保全につなげていくため、
「耕畜連携」を推進する
「3-R」の役割はますます高まっています。