生産者の方へ

- 3-Rが今、なぜ必要か -

農業生産をめぐる情勢は、
農業人口の低下・生産基盤となる耕地面積の減少や、
食料生産を支える肥料原料
・飼料の供給が不安定であることなど、
多くの課題に直面しています。

また、近年ではSDGsやエシカル(倫理的)
消費の浸透とともに、
食料の安定供給と地球環境維持の両立の必要性が
求められてきています。

自然や生態系の持つ力を引き出して行われる農業において、
環境の負荷の低減を図り、豊かな環境を維持することは、
持続的に生産活動を行っていくために必要不可欠で、
次の世代、未来に向けて取り組むべき
重要な課題となっています。

「3-R」は、「畜産たい肥」や「飼料用作物」の
活用による「耕畜連携」を通じて、
持続可能な農業・環境保全につなげ、
地域の魅力を未来に伝えていくことが目標です。

これからは、環境保全に取り組むことが
スタンダードである時代になります。
選ばれ続ける農畜産物を生産するためには、
環境保全につながる資源循環型農業に取り組み、
消費者に知っていただける形で伝えていくことが必要です。

「3-R」はそれに向けた第一歩になる取り組みです。

- 3-Rの認定要件 -

基本要件

①耕畜連携※の取り組みにより生産されていること。

②一次農産品は、広島県内で生産されており、生産状況の確認・検証が常に可能であること。
(加工品は、耕畜連携より生産された原料を使用し、国内で製造された加工品であること。)

※「耕畜連携」とは、米屋野菜などを生産する耕種農家へ、畜産農家から畜産たい肥を供給したり、
逆に田畑で飼料用作物を生産し、家畜の飼料として供給したりするなど、耕種農業と畜産農業の連携を図る取り組みです。

上記の他に、品目ごとに定める
要件や生産基準があります。

例として、3-Rの野菜の認定基準の概要は以下のようになっています。

3-R野菜(循環野菜)の認定基準

広島県産の
畜産たい肥を使用
【基準量以上】

(例) 牛ふんたい肥 1,000kg/10a以上
豚ぷんたい肥  300kg/10a以上
鶏ふんたい肥  100kg/10a以上

※ただし、土壌診断結果により、減肥する必要がある 場合はこの限りではありません。

土壌診断等の実施
【年1回以上】

余剰の施肥を控えるなど、
環境への付加を低減する
施肥体系に基づき生産してください。

生産履歴の
記帳・提出

当該年度に初めて出荷する際に、
「3-R野菜栽培履歴書兼誓約書」を
JA等に提出してください。

※ JAが定める栽培履歴書が必要事項を網羅している場合は代用可。

施肥設計

適正な施肥に関する指導ができる
「JA施肥マスター」から、
必要に応じて指導を受けてください。

※「JA施肥マスター」が不在の地区、作物については、同JA内のJA施肥マスター
または、JA全農ひろしま関係職員による指導を必要に応じて受けてください。

※ 詳しい内容は、加入されている
JAの営農担当窓口にお問い合わせください。

- 3-R野菜出荷の流れ -

3-R野菜(循環野菜)の産直市への出荷の流れ
01生産→02申請→03出荷

3-R野菜の出荷に関するお問い合わせは
JAの営農担当窓口までお願いします。

野菜以外の品目に関しては、加入されている
JAの営農担当窓口にお問い合わせください。

なお、よくある質問に関しては「Q&A」を作成しておりますので、ご参照ください。

※「Q&A」については状況により内容が変更となる場合がありますので、随時ご確認ください。

Q&Aはコチラ