生産者紹介 ― 07
中谷 道宣さん
【生産品目】 循環野菜
畜産たい肥を使用し、青ねぎやトウモロコシ、ミニトマトを生産されています。
Profile
「ドーセンファーム」を経営する中谷さんは、畜産たい肥を活用して青ねぎなどの野菜を生産されています。
また、JA広島農青連の委員長を務められた経験もあり、県内の若手農業者と積極的に連携して、県内の農業を盛り上げるべく活動されています。
ドーセンファーム
中谷 道宣さん
中谷さんの「ドーセンファーム」は、JAひろしま(芸南地域営農経済センター)、呉市の最東端に位置する安浦町にあり、瀬戸内海にも面している温暖な気候が特徴です。中谷さんは、この年間通じて野菜が育つ気候と自然豊かな環境を活かして生産されています。
一緒に作業を行っているのは特定非営利活動法人やすらぎの利用者の方々。農業を通じて地域との繋がりも大切に築きながら活動されています。
中谷さんは、農業を始めた初年度から、地元の畜産たい肥や3-R推奨たい肥「完熟こだわり健肥」を使って野菜を育てています。
畜産たい肥の重要性についてお聞きしました。
「農業の基本はまず土づくりだと感じています。そこに畜産たい肥は欠かせません。当初、春に畜産たい肥を撒いた畑で秋にたい肥を追加しなかったことがあったのですが、満足いく良い野菜になりませんでした。その経験以来、土づくりには特段のこだわりを待つようになりました。」
中谷さんには、就農してから他の農家の方とも活動していく中で、築かれた信念があります。
「農家が大事にしなければならないのは、 『国土保全』 『食糧供給』という農業が持つ役割を果たすこと。農業を営むことで、耕作放棄地の発生を抑えることもできます。」
畜産たい肥を使うことは、農業を長きに渡り続けていくことができる豊かな土地をつくることにもつながります。
一方で畜産たい肥を使うことは、大きな労力を伴います。しかし中谷さんは、「畜産たい肥は、いいものを作るために必要なステップ」であると、苦労をいとわない様子でした。
そして、
「土づくりから、苗を植えて、収穫して、お客様に喜んでいただく。天候との戦いなどを乗り越えてこのサイクルを達成することが、農業の一番の楽しみです。」
と農業のやりがいについて教えていただきました。
最後に、今後の目標をお聞きしたところ、
「野菜の生産者が畜産たい肥を使うだけではなく、牛などの農家へ飼料として原料を供給できるようになっていきたい。それが”循環”というもの。」と循環型農業について熱く語ってくださいました。
中谷さんの野菜は、主に「とれたて元気市広島店」(広島市安佐南区大町)に出荷されています。
土づくりにこだわり、品質の良い野菜を生産するために、時間、愛情をかけて生産されている中谷さんの野菜をぜひ召し上がってみてください。
循環野菜
広島県産の畜産たい肥で育った、広島生まれ広島育ちの “循環野菜”。 土壌診断等により、余剰の施肥を控えるなど、環境への付加を低減する施肥体系に基づき栽培されています。
完熟こだわり健肥
「完熟こだわり健肥」は、県内の畜産農家から排出された牛ふんを利用したたい肥で、循環型農業に貢献します。
徹底した品質管理のもと製造された「完熟堆肥」で、圃場に施用することで物理性や化学性を改善します。 また、軽くて蒔きやすく、牛特有の 臭いが少ないのも特徴です。