経膣採卵技術

生きた牛から開腹手術することなく卵巣中の卵胞卵子を回収する技術で、回収した卵子に体外受精することにより受精卵を作出します。


方法は、超音波画像診断装置の端子を生きた牛の膣内に挿入し、卵巣の画像を映し出します。この状態で、長い吸引針を端子の中に通し、卵巣に直接刺して卵胞内の卵子を吸引します。


老齢牛や繁殖障害牛、さらには過剰排卵誘起処置にほとんど反応しない牛からも効果的に受精卵を作出することが可能です。


これまで本会では、著名なスーパーカウをはじめ、数多くの牛からこの技術を用いることによって後継牛を作出することに成功しています。


供卵牛の血液型検査を行っていれば、この技術で作出した子牛の登録も可能です。