岐阜県産 天下富舞

天下富舞とは

歴史

柿の老舗産地 岐阜県が世に送り出したオリジナルの完全甘柿

甘柿の王様とも称される「富有柿」の発祥の地である岐阜県。今でも有数の柿産地として栽培が盛んに行われていますが、近年は高齢化や宅地化などによって年々栽培面積が減少しています。そんな現状を打開すべく、岐阜県農業技術センターでは長年にわたって新品種の開発に取り組んできました。
交配と選別を繰り返しては有望系統を選出するも淘汰…新品種の開発は困難を極めました。その中で、高糖度が特徴の「新秋」とサクサクとした食感が特徴の「太秋」を交配し、採取した系統の中から選ばれた1系統が「天下富舞」(品種名:ねおスイート)です。
「岐阜の宝」として、世界に羽ばたくブランド柿として成長するよう、皆様と共に育ててまいります。

一般公募により「天下富舞」に決定

「天下富舞」という素晴らしい名前は、全国あるいは海外の皆様からの名称公募によりいただいたものです。「天下布武」の政策を掲げ「岐阜」の名付け親である織田信長公にちなんだ名前であり、「この柿を手に取ったすべての方に富みが舞い込むように」と命名者が込めたメッセージへの共感から、「天下富舞」という名称に決定しました。

特徴

驚異の糖度

糖度は平均20度、果頂部では23度以上と他品種と比較して極めて高い糖度を誇ります。柿だけでなく他の果物と比較してもトップレベルの糖度です。

収穫果実の糖度別発生比率

※岐阜県農業技術センター調査

収穫果実の糖度別発生比率

※写真提供:岐阜県農業技術センター

自然の芸術「条紋」

生育過程で果実表面に現れる繊細な模様を「条紋」と呼びます。大自然が描いた複雑な模様は1つとして同じものはありません。条紋ができることで果実表面の糖度が上がることが知られており、高糖度な果実の生産に欠かせない特徴です。

条紋

商品・認証シール

天下富舞は「天下人」「大将」「武士(もののふ)」の3つの等級に格付けされます。選果場に集められた天下富舞は、検査員によって一つ一つ厳格な検査を受け、基準をクリアした果実には「天下富舞」の証として認証シールが貼られます。

天下人

天下人

「天下人」は糖度25度超、3L(300g)サイズ以上、外観の優れた果実を2玉詰めた商品です。
天下人シール

大将

大将

「大将」は糖度20度超、3L(300g)サイズ以上、外観の優れた果実を3玉詰めた商品です。
大将シール

武士(もののふ)

武士(もののふ)

「武士」は糖度20度超、黒く猛々しい条紋をまとった果実をサイズ別に詰めた商品です。3L(300g)サイズ以上、外観の優れた果実を5玉または6玉詰めた化粧箱(黒箱)と5L~Mサイズを詰めた一段箱(白箱)があります。
武士(もののふ)シール

収穫時期

収穫期は10月下旬から11月上旬にかけてのわずかな期間です。

商標について

「天下富舞」の商標は、承認を得た方のみに使用許諾されています。商標の使用を希望される方は、事前にJA全農岐阜にご連絡の上、許諾を得て下さい。
尚、「天下富舞」の品質を維持しブランド価値を高めるため、別途定める『「天下富舞」商標使用許諾規程』に違反する行為に対しては、商標権を侵害するものとして、その使用差止や損害賠償請求のほか刑事告訴を含めた法的措置を取らせて頂くことがありますので、十分にご注意ください。

天下富舞年表

平成17年
「新秋」×「太秋」の交配で58個の種子を獲得
平成23~26年
生育や果実品質の調査を行い有望な1系統を選抜
平成26年
現地栽培試験を開始(県内2産地)
平成27年2月
農林水産省へ「ねおスイート」として品種登録出願
平成27年10月
農林水産省の品種登録出願公表を受け、古田知事が記者会見
平成28年6月
名称を一般公募
平成28年9月
「天下富舞」と命名(命名者:岐阜県笠松町在住 男性)
特許庁へ「天下富舞」を商標出願
平成28年10月
関係者を招いてお披露目会を開催「天下富舞」市場デビュー
名古屋市中央卸売市場北部市場の初競売で2個30万円のセリ値がつく
平成29年2月
県内3産地に苗木364本を植栽
平成29年4月
「ねおスイート」ブランド化推進協議会設立
平成29年5月
商標登録が完了(第5946428号)(第29類、30類、31類、32類)
平成29年7月
品種登録が完了(第25654号)
平成29年10月
名古屋市中央卸売市場北部市場の競売で、2個50万円のセリ値がつく
平成30年3月
県内5産地に苗木1,143本を植栽
平成30年10月
名古屋市中央卸売市場北部市場の競売で、2個50万円のセリ値がつく

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