資材、肥料費高騰対策として新肥料を開発!
2025年04月28日
肥料農薬部 肥料農薬課
肥料農薬部
JAグループ長崎(長崎県堆肥利活用推進協議会)は、肥料コスト低減と県内畜産堆肥の利用拡大を目的としたオリジナル肥料を開発しました。
同肥料は、県内産の豚ぷん堆肥をペレット造粒したもので、一般的な豚ぷん堆肥に比べてリン酸含有量が高く、その成分・効果に着目して肥料原料として利用しています。
2022年度から堆肥ペレットを配合した新肥料の実証試験を実施しており、現行肥料と比べて、作業性や収量性は変わらず肥料コストの削減が期待されます。また、農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」の2030年目標である、化学肥料の使用量20%低減にも寄与していきます。
同グループの担当者は「生産資材価格の高止まりが続くなかで、生産コストと環境負荷低減に寄与する本資材の普及と今後新たな銘柄の開発にも関係機関と一体となって取り組んでいく。」と話しました。
現在、新肥料として温州みかん栽培に使用できる「ペレットみかんエコスター」と馬鈴薯などの露地野菜向けに使用できる「BBダイナミックエコスター」を開発しており、製造は県内の土壌特性や作物栽培条件に応じた指定配合肥料の製造実績がある「くみあい肥料(株)」で行います。2024年度は県内一部のJAで販売を実施し、製品ベースで260トンの実績となっており、今後はエコスターシリーズの普及に向けて県内全JAを通じて本格販売を行います。
販売の時期や価格などの詳細は、お近くのJAまで。

