営農情報

営農についての情報

麦 (2022年4月11日作成)

重要です!赤かび病の適期防除

 3月は月平均で平年よりも2℃近く気温が高くなり、雨もまとまって降りました。この結果、麦の生育は促進されて遅れも回復し、早播きでは出穂が始まっています。

 播種時期別の出穂期と赤かび病の防除適期のめやすは表1のとおりです。
 適期を逸しないよう、出穂の観察と防除の準備を行いましょう。


 表1 播種期別の出穂予想と防除適期のめやす
播種期 麦種類 出穂期 赤カビ病防除適期
11月上旬
(11月10日播)
小麦 4月10日頃 4月15日~20日
ビール麦 3月30日頃 4月10日~12日
11月下旬
(11月25日播)
小麦 4月20日頃 4月25日~30日
ビール麦 4月10日頃 4月20日~22日


赤さび病にも注意して、一緒に防除

 最近は、春の気温が高く、赤さび病の発生も多くなっています。多発すると葉が枯れ上がり、収量や品質低下につながります。昨年発生したほ場では特に注意し、赤かび病と赤さび病両方に登録のある薬剤(チルト乳剤25やシルバキュアフロアブル、ワークアッフロアブル等)を利用しましょう。

米 (2022年4月11日作成)

ばか苗病に注意しましょう

 最近、ばか苗病の発生が多くなっているようです。原因の一つとして考えられているのが、不充分な温湯消毒です。温湯消毒は所定の温度でしっかりと籾をお湯にさらさないと十分な効果が得られません。 種籾の消毒作業に取り掛かるにあたり、改めて作業手順の確認をしておきましょう。

 なお、せっかく消毒した籾も保管の仕方が悪いと2次感染する場合があります。ばか苗病に限らず、種籾の保管には次の事項に十分留意しましょう。

  • 自家採種した種子や消毒が十分でない種子を購入種子と一緒に浸種しない。
  • ばか苗病が発生した稲の籾穀(くん炭も含む)や米ぬかを育苗資材に使用しない。
  • 作業場の古い籾穀、米ぬかを処分し、育苗場所から汚染源を除去しておく。
  • ばか苗病菌の生育は26℃前後が最適なので、浸種中の水温はこれよりも低くし、催芽の温度は30℃程度にあげる。