営農情報

営農についての情報

麦の出芽は良好です
豊作に向け1月も管理をしっかり行いしましょう (2024年1月11日作成)

気温は高く経過し、生育は順調です

 近年、暖冬が続き麦の播種を遅らせる傾向になっています。また、11月中旬にまとまった雨があったこともあり、播種期は11月下旬以降にシフトしました。この時期、天候は安定し、気温も高く経過したことで、播種作業は年内に完了しました。湿害等の障害もなく麦類の出芽は良好で、生育も順調に進んでいます。

1月の管理は、麦踏みと雑草防除です

麦踏み

 各麦類ともに順調な生育をしており、今後も高温に経過する予報であることから生育が進み過ぎる懸念があります。伸びすぎや過繁茂を抑え根の張りを良くするために「麦踏み」を行いましょう。12月播きの麦も3枚目の葉が出たらどんどん踏みましょう。

雑草防除

 11月に播種したほ場は、播種後に処理した除草剤の効果が切れてきます。また、暖冬であることから雑草の発生も早まります。冬場の雑草は、伸びが緩慢なためちょっと見ただけでは気づきにくいですが葉齢は着実に増えていきます。生育期処理除草剤は雑草の種類で効果に差があるとともに、有効な除草剤でも雑草の葉齢が進むと効果が落ちるので、ほ場を巡回して、雑草が出始めていたら種類を確認して早めの防除を行いましょう。
 カラスノエンドウ、ヤエムグラ、ヤグルマギクなど葉齢が小さなうちはバサグラン液剤やエコパートフロアブル等が効果的です。

 一方、スズメノテッポウやカラスムギ、ネズミムギは小さくても除草剤が十分には効きません。昨年も発生したほ場では必ず発生してくるので、早めに草掻きや中耕作業で除去しましょう。

暖冬でジャンボタニシの越冬率が高まる予想です
冬場にできる対策で密度を減らしましょう (2024年1月11日作成)

耕耘を行いましょう

 ロータリ耕で貝を破砕したり、田面に掘り出し寒さにあてることで越冬数を減らしましょう。
 ジャンボタニシは6cm以上の深さには潜り込めないので、ロータリは浅く、高回転で、車速はゆっくりで耕耘して下さい。深く起こすと地表の貝を地面に潜り込ませることになって効果が落ちるので注意しましょう。田面が乾いて硬くなっている時に行いましょう。

水路の泥上げを行いましょう

 土側溝や泥の堆積した排水路の土の中にも多く隠れています。水が抜けきらず、軟らかい土の堆積し易い集水桝にはより多くが越冬しています。また、パイプラインの給水桝の泥の中にも隠れています。掘り上げて破壊しましょう。
 広域で行うことがジャンボタニシの密度低下にはより効果的です。地域で協力しあって実施しましょう。