営農についての情報
8月も昨年並みの厳しい暑さが続く予報です
高温被害を軽減するためにできることを実行しましょう(2024年8月7日作成)
これまでの気温と今後の予報
7月は昨年に続き観測史上第2位の高温となり、月平均気温は平年よりも3℃高くなりました。また梅雨入りは遅かったものの、梅雨明けは1日早く梅雨期間が平年よりも2週間程度短くなり、7月の降水量は少なくなりました。
気象庁の1か月予報では8月も高温が続く見込みです。平均気温27℃以上が続くと多発する白未熟粒などの米の品質低下が昨年と同様に非常に懸念されます。
高温被害を少しでも減らすため、できる対策に取り組みましょう
①収穫期が早まります。刈り遅れに注意しましょう
平均気温30℃の日が続くと、出穂から1か月で登熟積算気温は900℃になり、33日でおよそ1,000℃に達します。コシヒカリの田植期と出穂期から予想される刈り取り適期は表1のとおりです。高温の年に刈り遅れると品質はさらに低下しますので、適期に収穫できるよう機械・施設の準備を進めましょう。
②出穂前の稲は、穂が傾き始めるまで水を切らさないように注意してください
これから穂が出る「彩のかがやき」や遅植えの稲は、穂孕んできたら水をしっかり溜めましょう。花が終わるまでは水を切らさないよう涼しい朝のうちに水回りを行いましょう。
③穂が傾き始めたら間断潅水し、早期落水はしないでください
田んぼに水を溜めたままにすると、温水になって根を腐らせ、高温被害も大きくなります。「間断潅水」は高温の時ほど重要です。花が終わり、穂が傾き始めたら、収穫間近まで水の出し入れを続けましょう。
カメムシ防除も徹底しましょう
早期・早植地帯で多発している斑点米カメムシ類は、普通植地帯でも多く発生しています。高温に強い「彩のきずな」でも斑点米(着色米)になると品質や収量低下につながります。出穂期と穂揃い10日後の2回防除で被害を回避しましょう。